2017年に解体された名建築「ソニービル記念品ルーバー」が届きました!
2017年3月31日に閉館したソニービルですが、外壁の象徴である「ルーバー」がチャリティとして売り出されていることを発見しました。
売上金はチャリティとして寄付されるようですので、少し価格が高くなっていましたが、面白そうなので購入してみることにしました。
購入してから7か月ほど経過して、完全に購入したことさえ忘れていたところ、商品が宅急便で届きました。今回の記事では、「ソニービル記念品ルーバー」がどのようなものだったのか、レビューしてみたいと思います。
「ソニービル記念品ルーバー」を開封してみました!
佐川急便で荷物が届きました。「First Flight」という差出人でしたが、半年以上前にこのルーバーを購入したことすら忘れていましたので、いったい何が届いたのだろうかと思い開封してみました。
段ボールを開けると「SONY」の文字が書かれた高級感のあるパッケージがでてきました。
商品を取り出してみました。変わった結び方の和紙の紐で閉じられていました。
後で調べたところ、この紐の結び方にもこだわりがあって「たとう紙の紙縒の結び方」という結び方で結ばれていたようです。
中を開けると「ルーバー」と「冊子」が入っていました。ルーバーは思ったよりもコンパクトです。10cm×10cm×6cmという大きさです。机の上にも飾っておける大きさですね。
白色で塗装もキレイで新品のようでした。何十年間も外壁として使用されていたとは思えないクオリティです。
断面です。とてもキレイに切断されています。塗装が剥がれないように切断する技術も難易度が高かったようです。
ルーバーには「Sony Building 1966-2017」と刻印がされていました。職人さんがひとつひとつ手作業で刻印されたと書いてありました。このワンポイントの刻印があるだけで、愛着が湧いてきますね。
同封されていた冊子です。表面には「SONY」のロゴと「Sony Building」の建物のイラストが描かれていました。
裏面には、現ソニー株式会社の社長のコメントが書かれていました。
ソニービル銀座とは?
ソニービルは銀座の数寄屋橋交差点に1966年に開業したソニーのショールームです。
著名な建築家である芦原義信氏の設計で50年間、銀座のシンボルとして建ち続けていましたが、開業からも50年目にあたる2017年に惜しまれつつも解体されました。
ソニーが自社のショールームとして建築し、1966年(昭和41年)4月29日にオープンした。建築家は芦原義信、建設会社は大成建設。モダニズム建築の重要建築物の一つであり、2003年(平成15年)に、DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれている。ビル平面は田の字状に四分割され、各階が「らせん状」につながるスキップフロア形式で構成されていた。
オープン当時は、外壁にはめ込まれた2300個のブラウン管を用いた電光文字表示、1階のパネルヒーティング、日本一速いエレベーターなどで話題を呼んだ。ソニーグループの製品(特にソニーとソニー・コンピュータエンタテインメント)がフロアごとに分かれて陳列されており、その製品を実際にデモ操作するだけでなく、その場で購入することもできた。
Wikipediaより引用
↑公式サイトより引用
↑公式サイトより引用
↑公式サイトより引用
下記は、芦原義信氏の作品集です。
芦原義信氏の著作では「街並みの美学」が最も有名です。
まとめ
・今回届いた「ソニービル記念ルーバー」については、下記の公式サイトで詳しく紹介されています。よくできたサイトなので、興味がある方はとても面白いと思います。
・ソニービルの歴史を残すモノとしてルーバーを販売することは、とても面白い試みだと思いました。乱雑に解体してしまえば、ルーバーもゴミになってしまうだけですからね。歴史的建築物は保存するに越したことはありませんが、残念ながら取り壊されてしまう場合は、このように部分的にでも手元に残るようにすると少しでも歴史が継承されるでしょう。
・販売開始が2017年3月頃でしたので、既に売り切れとなっています。どうしても欲しい方はオークション等で入手できるかもしれません。
・このルーバーは数量限定ということですが、いったい何名の方が入手できたのかよく分かりません。もし、他にも手に入れたという方がいましたら、Twitterなど連絡ください!