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大地震から生き延びるための防災グッズはこれだ!
私は幼少の頃から、東海地震で大きく被害を受けると言われてきた地域に住んでいました。
よって、昔から防災意識は高く、色々と防災対策をしてきました。中でも、地震対策として、防災グッズをひと通り揃えました。
南海トラフでは「東海・東南海・南海地震」の3連動の巨大地震がいつ発生してもおかしくないと言われています。これらの地震が発生した場合、近現代日本では過去に経験したことのない大災害となることは必至です。人口の集中する太平洋ベルトにおいて、これだけ広範囲に渡って災害が発生した場合、被災したとしてもすぐに救助は見込めず、ある程度は自力で生きていかなければなりません。
そのため、いま現在できることのひとつは、信頼できる防災グッズを用意して、災害に備えるということです。
本記事は、私がどのような地震対策としての防災グッズを揃えたか、皆様の参考になればよいと思い、シェアしたいと思います。
まず、防災グッズを揃えるにあたってのコンセプトは、下記の3点となります。
1.「短期用」と「長期用」に分けて用意する。
被災してすぐに使用する「短期用」と、落ち着いてから使用する「長期用」とを分けて用意します。短期用は持ち運びしやすく、機動力重視とします。
2.10日間は自力で生き延びられるようにする。
大震災に被災したとして、10日間助けが来なくても自力で生き延びることができるようにします。一般的には3日間の備蓄が必要とされています。わたしは、南海トラフ地震を想定して、かなり余裕をもって備蓄しています。
3.非常食等は、消費期限を考慮して日常の生活でも使用していく。
非常食や非常水は、無駄がないように生活に取り込んで消費していきます。そのため、賞味期限はカレンダーアプリなどに入力して、消費期限の1か月前~2か月前には消費するようにします。もちろん消費した分は新たに買い足します。このサイクルを確立させます。
次に具体的にどのような防災グッズを揃えたか、記載していきたいと思います。下記に記載しましたように、時系列に大きく4つの袋と箱に分けて保存しています。
1.常に持ち運ぶアイテム
→いつ地震が発生しても対処できるように、常に持ち運ぶべきアイテム。
2.非常用応急袋(短期用)
→地震が発生してから、外部に避難するために使用する。
3.非常用保管箱(短期避難用-10日分)
→地震が発生してから、避難所の体勢が整うまで、自身の力で生き延びるために使用する非常用保管箱。東海・東南海地震など広範囲に渡る被害が出た場合、10日間は救援物資が届かないと想定している。
4.非常用保管箱(長期避難用)
→避難所が開設され、救援物資がある程度支給された後に、復興する兆しがみえるまで生活の質を上げるために使用する。
なお、防災グッズは、一度に購入すると、初期費用がかさみますが、保険と思って割り切ることが大切だと思います。もし、初期費用がかさみすぎると思う場合は、優先順位をつけて、徐々に購入していくことが大切だと思います。
常に持ち運ぶアイテム
いつ、地震などの災害が発生しても対処できるように、普段から身に着けておくべきアイテムです。
これらのアイテムに関しては、下記の記事でシェアしましたので合わせてご確認ください。
関連記事:地震などの災害に備えて身に着けておくべきアイテム
上記の記事でも紹介していますが、具体的には下記の3つのアイテムです。
・モバイルバッテリー
大容量のモバイルバッテリーは情報収集の生命線になります。
・水筒(飲料水)
生きるために必要な飲料水をコンパクトに持ち運ぶための水筒です。
・栄養補助食品(カロリーメイトなど)
コンパクトに持ち運びができる栄養補助食品です。
非常用応急袋(短期用)
「非常用応急袋(短期用)」の中身です。
この袋の目的は、地震が発生してから外部に避難するために使用します。この袋は寝室の枕元に置いておき、寝ているときに外部に脱出することを助けるのが目的です。
何はともあれ、生き延びるために必要な防災グッズを厳選して入れておきます。機動力を重視するため、小型で厳選したモノだけをリュックに入れてあります。
・LED懐中電灯(ヘッドライト)
大地震が発生したら、必ず停電します。自分の家だけでなく、周辺エリアの全てが停電します。夜間であれば、周囲は真っ暗です。月明かりがなければ、ほぼ何も見えない状態になるでしょう。地震で乱雑になった室内から屋外へ避難するには、明りは絶対必要です。わたしは、両手がフリーになることで避難がしやすいように、ヘッドライトタイプの懐中電灯を用意しています。
・ 運動靴
大地震が発生すれば、室内は乱れ、ガラスは割れるでしょう。その他、鋭利な物や細かい破片なども散乱するでしょう。そんな時に、裸足で避難することは非常に困難になります。そのため、簡単に履くことのできる防災用の運動靴を用意しています。下記の靴は、避難時にガラスや釘から足裏を保護する防災靴ですので、避難時にも安心です。
・ 折りたたみヘルメット
ヘルメットの重要性は言うまでもありません。避難が必要な大地震の後には、必ずすぐに大きな余震が続きます。避難時に頭を守ることは必須です。しかしながら、ヘルメットはとても大きくかさばりますので、現在多くのメーカーから発売されている折りたたみヘルメットを常備しておきます。こちらは、折りたたむことでとてもコンパクトになるヘルメットです。
・ ホイッスル
ホイッスルは、瓦礫や家具の下に閉じ込められた場合に使用します。下記のホイッスルはベストセラーで、人が認識しやすい2種類の周波数を出すことで、救助される確率を上げることができるという逸品です。また、ストラップ付きですので、何個か購入して分散させたり、常に身につけておくとよいです。
・ 軍手
大地震が発生すると、窓ガラスや食器などが割れ、散乱することが想定されます。それらを簡易的に処理するためにも、軍手は必須です。また、倒れた家具や破損した木材などもどかさなければならない可能性もあります。素手では厳しいので、軍手は用意しておきましょう。
・ 携帯ラジオ・ワンセグ
大地震の被害にあった地域では、電気が止まっているためTVを見ることは困難です。電池で動くラジオかワンセグ(できれば両方)を用意しておきましょう。情報が無ければ、いま何が起こっているか分からずとても不安ですし、どこに避難するべきか戦略を立てるのも困難になります。情報収集の要として必要不可欠です。
私は、安心のSONY製品で、手回し充電、太陽光充電、単3形アルカリ乾電池を使用できる下記製品を用意しています。この製品の優れているところは、乾電池からスマホの充電が出来るという事です。スマホは災害時に必須のアイテムです。しかし、電池がなくなれば使うことができません。乾電池からスマホに充電できるというのはとても便利な機能です。(もちろん、別途、乾電池からスマホに充電できる充電器を用意してもかまいませんが、コンパクト化のため、兼ねられる機能は兼ねた方がよいでしょう。)
ワンセグは、下記の商品を用意しています。とても安く、アマゾンの評価も高かったためこの製品を選びました。
・乾電池
ヘッドライト、携帯ラジオ、スマホへの充電用に、乾電池が必要です。それぞれに合った乾電池を多めに常備しておきましょう。アマゾンで発売されているアルカリ乾電池が安く評判がよいので、単三、単四ともに大量に買い置きしてあります。災害が起こってから電池を買おうと思っても絶対に入手できないと思いますので、あらかじめ用意しておくことはとても大事です。
・食糧・水 (最低限)
この「短期用避難袋」に入れる食糧は、最低限度にしておきます。
この袋の目的は、外部に脱出することであり、最低限、命を守るためのものだからです。よって、重量を軽量化するためにも、食糧は最低限度としておきます。具体的には、500mlの水、カロリーメイト1箱のみ入れておきます。
非常用保管箱(短期避難用-10日分)
つぎに、「非常用持ち出し袋(短期避難用)」です。
この「非常用持ち出し袋(短期避難用)」の目的は、地震が発生してから、避難所の体勢が整うまで、自身の力で生き延びるための物です。10日間、誰の力も借りずに生きていくことが求められるため、この非常用グッズはとても大事なものとなります。特に、生きていくために必要な水・食糧などはどれだけ備蓄してもしすぎることはないでしょう。
・非常食
自分の力で生き延びるために、最も大切なもののひとつが食糧です。今では非常に多くの種類の美味しい非常食が販売されています。
非常食の消費期限は5年間であったり、長めになっています。しかし、実際に非常食として使用する機会はなく、何も起こらないまま5年間が過ぎていくことがほとんどでしょう。(非常食を必要とする災害が起こらないことはとても良いことです。)何も起こらないまま5年間が過ぎていくと、消費期限は過ぎ、廃棄しなくてはいけなくなります。
そのため、非常食を購入したときに、消費期限をしっかりとメモして、消費期限を迎える前に普段の食事の一部として消費していくことが大切です。非常食の試食にもなりますし、ちゃんと食べれば無駄になりません。そのためにも、美味しい非常食を用意しておくことは大切です。消費期限を迎える前に食べた場合は、忘れずに新しい非常食を購入しておきましょう。
では、下記に私が実際に用意している非常食を紹介したいと思います。
「飽き」がこないように、かなり多くの種類の非常食を用意しています。どれも美味しいものを用意していますので、消費期限前にも普通に食事として食べることができます。
・米類
日本人として、主食であるお米があると安心できます。消費期限が長いアルファ米のセットを家族分用意しています。1日2食×10日分=20食を1人分と想定しています。
・パン類
わたしの主食はお米ですが、味に変化をつけるためにこちらのパンも用意しています。試しに食べたことがありますが、とてもおいしかったです。
・カップラーメン、カップ焼きそば
カップラーメンは、数種類用意しています。こちらは、消費期限が比較的短いので、普段からどんどん消費しています。非常食というよりも、日常的に使用するものの在庫を常に自宅にストックしておく、というイメージです。わたしは、常時5~10個ほどはストックしてあります。
・缶詰
非常食として、定番の缶詰です。缶詰は、とてもたくさんの種類があります。こちらも、たくさん購入しておいて、自宅にストックしておくとよいです。非常食としてだけでなく、日常での食事の一部としてどんどん循環させていくと、無駄がなくなります。
・スープ類
スープ類として、みそ汁を用意しています。こちらも、保存用のみそ汁が販売されていますので、そちらを用意しています。
・スナック類、お菓子類、栄養補給食品
糖分補給のためや、ストレス解消のため、スナックやお菓子類も用意しています。また、ビタミンやミネラルが豊富な栄養補給食品も用意してあります。
・保存水
保存水は、保存食と同様に非常に重要です。水がなければ生きていけませんし、上記の保存食の一部を調理するためにも水が必要になります。余裕をもって、多めに用意しておいたほうが安心です。私は、ひとりあたり1日3L×10日分=30Lを用意しています。これだけ用意すると実際にかなりの量になり、とてもかさばります。マンション暮らしですと、置き場所に困るかもしれません。しかし、なんとかして置き場所を見つけて、用意しておくべきでしょう。わたしは、玄関、寝室、居間などに、分散して備蓄してあります。
・カセットコンロ 、カセットボンベ
わたしは、カセットコンロとカセットボンベで火が起こせることを前提に保存食を購入しています。火があれば、温かいご飯が食べられますし、カップ麺も食べられます。また、みそ汁も飲めますので、かなり食事のクオリティが上がります。よって、カセットコンロとカセットボンベは必須だと思っています。実際、カセットコンロはそんなに高くないですし、日常的にも使えますので、用意しておいて損はないです。下記のイワタニ社の製品が信頼でき、非常に薄型でおススメです。
カセットコンロがあってもカセットボンベがなければ、使用できません。こちらも保険として多めに用意しておいたほうがよいでしょう。私は、下記の3本組を3セット用意してあります。
・非常用簡易トイレ
下水が使用できなくなったとき、トイレの問題も重要な問題のひとつです。災害用の簡易トイレが個人でも簡単に入手できますので、用意しておくべきでしょう。これがなければ、大地震が起こってインフラが遮断されたあと、避難所が設置されるまでの間、外で用を足すしか手段がなくなってしまいます。
・ブランケット
大地震が冬に起こった場合、暖房はもちろん使用できませんので、寒さをしのがなければなりません。下記の製品があれば、かなり温かく過ごすことができます。私も実際に開封して使用してみましたが、防寒効果はかなりありました。
・ランタン
非常用ランタンです。大震災が発生すれば、停電します。停電すれば、周りは真っ暗になります。通常時には想像しがたいですが、すべての電気が消えたら、何も見えなくなります。安心のためにランタンは非常に重要です。乾電池を使用するので、別途乾電池も用意しておきましょう。
・救急セット
救急セットは、普段から常備している方も多いと思います。常備薬はもちろん、簡単な傷の手当もできるようにしておくとよいでしょう。大災害が発生した場合、病院は機能しなくなる可能性は高い上に、軽傷程度では見てもらえません。(トリアージといって重症患者が優先されます。)自分の身、家族の身は自分達で守る意識で、最低限手当できる救急セットを用意しておきましょう。
・ブルーシート
万能なブルーシートです。外に避難せざるを得ない場合、下に引くこともできますし、吊り下げて雨を防ぐこともできます。屋根に乗せて雨漏りを防ぐこともできます。
・乾電池
短期避難用でも挙げましたが、乾電池はとても重要です。下記のセットをそれぞれ1セット購入しておけば、まずは安心だと思います。
・十徳ナイフ
工具として、十徳ナイフは非常に便利です。はさみ、のこぎり、ドライバーなどの工具として、爪切りや缶切りなどの生活に役立つものなど、コンパクトにまとまっています。まさに、災害時のために開発されたといっても過言ではないでしょう。
非常用保管箱(長期避難用)
最後に、「非常用保管箱(長期避難用)」です。
こちらは、かなり大規模な大震災が発生して、その直撃を受けた場合、避難所が開設された後に、復興する兆しがみえるまで生活の質を上げるために使用することを目的としています。
・ウォータータンク
避難所などから、自宅や避難場所へ水を運ぶために使用します。この商品は普段は折りたたんで収納できますので、非常に便利です。10Lも入りますので、容量の心配はありません。
・発電機
こちらは、非常に優れた商品です。ソーラーパネルを利用して発電できますので、災害時でも様々な電化製品を使用することができます。また、車のシガーソケットからも充電することができますので、車を持たれている方には一石二鳥の発電機です。Amazonの評価も高く、信頼できる製品です。
最初にも書きましたが、非常用グッズを一度に全部揃えようと思うと、かなりの出費になります。よって、自分のライフスタイルに合わせ、徐々に買い足していくことが重要です。
しかしながら、大震災はいつ起こるかわかりません。あまり悠長に揃えている時間はないかもしれません。ある程度の出費は保険と考えて、まずは一通りそろえておくことが大事だと思います。
関連記事:エレベーターに閉じ込められる場合の対策