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iPad Proを利用した超効率的な英語学習について!
わたしは、すべての英語教材を自炊(スキャン)してPDFファイルにしています。
今までは「Android」のタブレットを使用してPDFファイルを閲覧していましたが、先日、iPad Proを購入してから、それらのPDFファイルをさらに活用することが出来るようになりました。
今回の記事では、具体的にどのようにiPad Proを活用して効率的に学習ができるかについて「エコノミスト誌」を例に挙げて説明していきたいと思います。
本記事は、前回シェアした「英語の教材は「自炊」してタブレットで学習しよう!」をiPadバージョンとして、さらに詳しく解説した記事になります。
関連記事:自炊(書籍のスキャン)を活用した英語学習
結論から言うと、iPad Proを活用してできることはOCR(文字認識機能)を使用して1タップで辞書を引いたり、下記の写真のようにマーカーでラインを引いたり、脚注を書き込んだりすることで、効率的に洋書や洋雑誌を読むことが出来るようになります。
エコノミスト誌を読んでみた!
今回は、イギリスの雑誌「The Economist」の特集である「The World in 2018」というタイトルの雑誌を例にとって、解説していきたいと思います。
「The Economist」はアメリカの「TIME」と並んで英語学習者にとっては、難易度の高い雑誌のひとつです。単語も難単語が多いですが、この方法を使えば極限まで効率化して学習ができます。
まずは裁断機で裁断します!
まずは、市販の裁断機を使用して裁断していきます。
わたしが使用しているPLUS社の裁断機は、おそらく個人が自炊(書籍のスキャン)をするのに最も最適な価格と性能を持ち合わせており、とてもおすすめできます。
刃はとても切れ味がよく、このくらいの雑誌であれば10秒で裁断できます。
ただ、重くて大きいため(約40cm×40cm)収納場所に少し困ります笑。わたしは、普段は机の下に収納して、使用するときだけ外に出して使っています。
現在、Amazonでは2.8万円程度で販売されていますのでコストパフォーマンスはとてもよいです。(わたしが購入した7年前は3万円以上しました…。)
下の写真が、裁断済みのエコノミスト誌です。
裁断機の刃を軽く1回おろすだけで、とてもきれいに裁断されます。裁断機を購入してから7年ほど経過していますが、いまだ切れ味抜群です。
スキャナーで自動スキャンをしていきます!
裁断が終わったら、スキャンをしていきます。
スキャナーは富士通の「Scansnap」が最もおすすめです。とんでもない高速で、両面を自動的にスキャンしてくれます。
わたしは、かなり昔からScansnapを使用しているため、旧機種の「Scansnap S1500」を使用していますが、現在は最新機種として「Scansnap iX500 」が販売されていますので、そちらを選ぶとよいでしょう。
あまりのスキャンの速さと便利さに驚くと思います。
今回のエコノミスト誌ほどのページ数(約160ページ)であれば、すべて一度にスキャンすることができました。所要時間は5分程度です。
※新しいScansnapが発売されていますので、Amazonリンクは新型を紹介しています。
スキャンの設定は、「スーパーファイン」「カラー」「両面読み取り」でOKです。これよりも画質を下げて「ファイン」でも十分きれいですが、わたしはスキャンした本はすぐに捨ててしまいますので念のため高画質の「スーパーファイン」にしています。
PDFをOCR(文字認識機能)にかけます!
出来上がったPDFファイルは、画像ファイルのままですので文字情報は埋め込まれていません。
単語を調べたり、マーカーを引いたりと、効率的に英語学習をするためにもOCR(文字認識機能)は欠かせません。OCRをかけるには、フリーソフトもありますが、わたしは「Adobe Acrobat Pro」を使用して変換しています。
今回のエコノミスト誌の場合、約160ページありますが、変換にかかる時間はだいたい5分程度でした。
OCRをかけると、下記の画像のように、PDFファイルの文字を選択できるようになります!
このように、スキャンした紙面のすべての文字を「文字情報」として扱うことができます。アルファベットだと認識の誤差はほぼありません。99.9%の精度で認識されます。
OCRをかける前と、かけた後のファイルサイズの比較です。
「OCR前:148MB」→「OCR後:103MB」となぜか45MBほど小さくなりました。理由は分かりませんが、同時に画像も圧縮されているのかもしれません。OCRをかけてファイルサイズも軽くなり、一石二鳥です。
iPad ProでPDFファイルを活用します!
OCRをかけて文字を選択できるようになったPDFをiPad Proに転送します。
iPad Proへの転送方法はどんな方法でもよいですが、わたしはいつも「Google Drive」を経由して転送しています。(他にもiTunesを使用したり、iCloudを使用したりする方法があります。)
実際の紙のエコノミスト誌とiPad Pro 10.5インチとを比較してみます。iPad Pro 10.5インチで表示すると実際の紙のエコノミスト誌よりひとまわり小さく表示されます。
しかし、iPad Proでは画面を自由に拡大縮小できますので、読みやすさは紙の雑誌の比ではありません。
下の写真の左は紙のエコノミスト誌、右はiPad Pro 10.5インチで同じページを表示させています。
このように、iPad Proではシームレスに拡大縮小ができますので、本当に読みやすいです。
TIME誌やエコノミスト誌などの洋雑誌が読みにくいなと思うのは、その難解さだけでなく文字の小ささにあると思っています。
その文字の小ささというディスアドバンテージをiPad Proで読むことによって完全に克服することができます。
辞書、ハイライト、書き込み機能などが充実!
PDFをOCR化したことによる最大のメリットは、辞書を簡単に引くことができるという点です。
下の写真のように、文字を選択するとポップアップメニューが出てきますので「辞書」をタップします。
そうすることで、簡単に意味を調べることができます。
iPad Proに「ウィズダム英和辞典」という有料アプリを入れていれば、ポップアップで「ウィズダム英和辞典」に掲載されている意味まで表示してくれます。
これによって、辞書を引くという労力を完全に省くことができるようになります。
また、ポップアップメニューから「ハイライト」をタップすると、選択した文字にマーカーを引くこともできます。
もちろん、Apple Pencilを使用して他の色のマーカーを自由自在に引くことも可能です。(マーカーは消しゴムコマンドで簡単に消せます。)
最後に、万年筆ボタンをタップすれば、紙面に自由に文字を書き込むことができます。
Apple Pencilの文字の書き心地は、他のデバイスの追従を許さないほど良いですので、まるで紙にメモ書きをしているかのように書くことができます。
この書きやすさは、他のタブレットでは実現できないでしょう。
使用しているiPad Proのアプリは?
わたしがPDFの閲覧、書き込み用に使用しているのは「GoodNotes 4」というアプリです。
iPad有料アプリランキングでも2位に入っている有名アプリで、最大の利点はPDFの動作に遅延がなく動きがとても滑らかであることです。
少しでも動きが悪いとストレスが貯まり、読書をしたり勉強したりするやる気が無くなってしまいますが、このアプリを使用していて動作が遅くなったことは一度もありません。
また、ペンやマーカーなどの書き込み機能、読み込み、書き出し機能などの基本的な機能もとても充実していますので、PDF閲覧ソフトとして「GoodNotes 4」を選んでおけば間違いないでしょう。
[appbox appstore 778658393]すべての教材や書籍を自炊しよう!
わたしは、英語教材はもちろん、自分の専門分野の書籍のほとんどを自炊(スキャン)しています。
下は、TOEICの公式問題集の一部ですが、すべてスキャンしていますので、どこにでも持ち運ぶことができます。
出張先でも、カフェでも、ホテルでも、いつでもどこでも思い立った時に、好きな教材を学習できますのでとても効率的です。
もはや、教材や書籍の自炊が無ければ、まともに学習できないのではないかというくらい依存しています。
まとめ
・教材や書籍を自炊(スキャン)してOCR化(文字認識)すれば、単語検索やマーカーによるチェックなど、とても効率よく英語学習をすることができます。
・今まで使用してきたAndoroidのタブレットとiPad Proとの最大の違いは、iPad Proの滑らかな動作と、Apple Pencilによる滑らかな書き心地です。それにより、紙の書籍以上に学習効率が上がります。
・自炊(スキャン)することで、タブレットという薄い端末の中に数千冊の書籍を入れて持ち運ぶことができます。これは紙の書籍にはあり得ない最大のメリットのひとつです。
・個人でスキャンをするためには、裁断機とスキャナーが必要です。また、タブレット(iPad Proが絶対的におすすめ)も必要です。初期投資にお金がかかりますが、学習効率はそれ以上に上がると確信していますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
・今後、さらにiPad Proを使用した英語学習のTIPSについて加筆していきたいと思います!
関連記事:iPadで海外ニュース(BBC/CNN)を格安で見れるようになりました!
iPad ProやiPadなどのタブレット端末で英語学習をするにあたって、とてもおすすめの学習方法があります。
今まで日本国内から海外ニュース(BBCやCNN)をリアルタイムで視聴するには、スカパーやケーブルテレビに限られており、煩雑な手続きや高価な料金を払わざるを得ませんでいた。
しかし、2017年3月より、動画配信サービスの「Hulu」を利用することで月額1,026円(税込)(1日あたり約30円)という安さで、日本国内からBBCやCNNをリアルタイム(生放送)で視聴できるようになりました!
タブレット端末やスマートフォンを利用して「Hulu」でリアルタイムで海外ニュースを見る方法をシェアしましたので、合わせてご覧ください。
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