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難化傾向のある「Part6」の学習方法について!
第210回公開テスト(2016年5月29日実施)よりTOEICの出題形式は変更になりました。
新形式になってから、TOEICの各パートは軒並み難化傾向にあります。では、Part6について難易度の変化はあったのでしょうか?
TOEICは「新形式」になってから、Part6も難化しています。
Part6の問題形式は「文法問題であるPart5」と「長文問題であるPart7」の中間に位置するだけあって、問題形式もPart5とPart7の中間的な形式となっています。ちょうど、Part5とPart7とをつなぐ、橋渡しのようなパートです。
インターネット上での様々な意見を総合すると「新形式」になってから、Part6の問題は以前よりも難易度が高くなったと言われています。わたしも実際にそう思います。
TOEICを主催しているETSは、下記のように公式サイトで「旧形式」と「新形式」との難易度は変わらないと述べていますが、実際は難化しているように感じます。
Q:第210回公開テスト(2016年5月29日実施)から出題形式は変わりましたか?難しくなりましたか?
A:第210回公開テスト(2016年5月29日実施)よりTOEIC L&Rの出題形式を一部変更いたしました。新形式のテストにおいても難易度は変わりません。
TOEIC® Listening & Reading Test よくある質問より
TOEICテストの「Part6」とは?
TOEICの公式サイトにはPart6の問題形式について下記のように説明されています。
長文穴埋め問題 16問
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。
下記のサンプル問題は、TOEICの公式ウェブサイトからの引用です。Part6はこのような問題形式になっています。
No. 131
(A) interest
(B) interests
(C) interested
(D) interesting
No. 132ーNo. 133 省略
No. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.
今回の「新形式」で新たに登場した問題形式が、上記のNo.134のような「文を選択する問題」です。
以前は、No.131のような「語彙問題」や品詞などを選択する「文法問題」だけが出題されていたのですが、新たに、このような「文を選択する問題」が追加になりました。これは、各文章に必ず1問含まれていますので、Part6の中に合計4問出題されることになります。
「文を選択する問題」を解答するには、今までのような「語彙問題」や「文法問題」に解答するよりも、とても時間がかかります。「文を選択する問題」の選択肢が長いため、読まなければならない文章が長くなるためです。
このPart6で時間を消費すればするほど、長文問題であるPart7の時間がなくなってしまいますので、「文を選択する問題」という時間がかかる問題が出題されるようになったということは、それだけでもTOEICのリーディングパート全体の難易度が上がったといってもよいでしょう。
TOEIC満点取得者たちの反応
下記に、新形式になってからのPart6について、TOEIC満点取得者の方々の感想を引用してみます。
これ以外のブログやTwitterなども情報を含め、やはり多くの方が、「新形式」になってから一様にPart6は難化して、以前よりも時間がかかるようになったと言っています。
「相沢先生のブログ」から引用
Part 6、今回一番要注意と感じたのがこのパート。時間をかけ過ぎないように注意しましょう。その理由は各セットで1問出題される文選択問題です。個人的に手強いと感じたのは最初の1問だけでしたが、このタイプ、あっというまに時間を消費してしまいます。従来からの設問については、5問ほど文脈語い問題が出題されていました。また同じく文脈の理解が求められるものとして、接続副詞が1問。また、各セットで品詞問題も出題されていたことも印象に残っています。難易度のバランスをとるため、または、Part 5の問題数減少を補うためでしょうか。
「澤田先生のブログ」からの引用
最初のセットがとても難しく、特にセンテンス挿入問題でかなり悩んでしまって、4分以上かかってしまいました。合計10分かかったということは、他の3セットでも2分平均くらいかかっているので、僕がこちらの記事「新形式TOEIC/最強の時間配分」で想定していた8分や7分を大幅に上回るという大計算ミスです。(↑今回の結果を踏まえて、記事の目標タイムは修正されています)
Part 6に関しては、明らかに公式問題集よりも難しかったです。実際(In fact ←この文脈ではActuallyは使えない)、ツイッターの感想から、同じフォームで面食らった受験者が大勢いたことがわかりました。満点講師の相澤先生も12分かかったそうです。Part 6でこんなに時間を喰ってしまうとは完全な想定外だったので、かなり焦りました。
「Porporさんのブログ」から引用
語句を入れる問題も文挿入問題も難易度は高くなく、
ササっと解いたはずが、10分以上費やしたでしょうか。
あまりに時間がかかりすぎたことに驚き、かなり焦りました。
Part 7 に突入するところで、残り56分だったことは強く記憶に残っています。
「Part6」対策の問題集は?
新形式に対応したおすすめできる「Part6」対策の問題集は下記の2冊の問題集です。
そもそも、「Part6」に特化した問題集はほとんど発売されていませんし、特に「新形式」に特化した問題集もほとんど発売されていません。そんななか、新形式に対応した下記の2冊の問題集は大変貴重な存在です。
TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル(新形式対応!)
そんな中、「Part6」が新形式になりその難化傾向に悩む受験生向けに発売されたのが、この「TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル」です。新形式の問題形式に慣れ、苦手意識を克服するためにも、とても役に立つ問題集です。
【新形式問題対応】TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6
こちらは、おなじみの「TOEICテスト 究極シリーズ」のPart 5 & 6対策の書籍です。
改訂版として、「文を選択する問題」にも対応しています。Part6の問題を「独立型問題」「文脈から解く」という分類で、体系化されてまとめられていますので頭が整理できます。「究極シリーズ」の特徴ですが、3人の受講生と講師との対話形式で進行する講義形式ですので、実際に授業を聞いているような分かりやすさがあり、とても勉強になります。
上記の2冊の他には、「新形式」対応の「公式問題集」は必須です。新形式対応のPart6の良質な問題を解くことができる機会は少ないですので、ぜひ「公式問題集」は解いておくことをおすすめします!
詳細は、下記の記事にシェアしましたので参考にして下さい。
わたしの「Part6」の解き方
Part6の文章は、最初から最後まですべての文章を読みます。Part5と違い、文脈が重要ですので、空欄だけ見ても解けないからです。
文章を読みすすめていくと、空欄にであいます。基本的には、空欄にであったその時にその空欄の問題を解いていきます。一部の語彙問題や品詞問題などは、文脈とは関係なく解くことができますが、その問題を解くのも、最初から文章を読んでいってその問題の空欄にであったときに解きます。
新しく登場した「文を選択する問題」についても、その問題の空欄が問題文にでてきた時に解答します。解き方としては、正攻法で、4つの選択肢を高速で読んで文脈に相応しい選択肢を選んでいくという通常の解き方をしています。「文を選択する問題」をしっかりと解くためにも、Part6の文章を読むときは始めから文章の意味やその文章が書かれている目的などをしっかりと理解することがさらに重要になりました。
Part6の問題は、文章の意味を理解しながらしっかりと読んで、問題を解いていくという正攻法で解いています。
まとめ
Part6は、問題数が「4題×4問=合計16問」しかありません。しかし、比較的長めの文章が4題もあり、さらに新形式になってから「文を選択する問題」という解答に時間がかかる問題ができたことによって、問題数の割には時間がかかるパートです。
このPart6を素早く正確に解かなければ、リーディングパートの中で問題数が最も多いPart7にかける時間が少なくなってしまいます。後述しますが「新形式」になり、Part7の分量もかなり増加していますので、その分Part6は素早く終わらせたいです。
しかしながら、このPart6も難化していますので、簡単にはいきません。対策としては、上記に紹介した2冊の信頼できる問題集や公式問題集を解くことで、問題形式になれるということが一番です。多くの問題を解くことで、Part6にも慣れていき、早く正確に解けるようになります。
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