オーストリア発、音響機器で有名なブランド「AKG」のコンデンサーマイク「ARA」を購入しました。AKG「ARA」の日本国内正規代理店のサイトには、下記のような紹介文があります。
AKG ARA
Ara-Y3(アラ・ワイスリー)は、プロから高い評価を得ているAKGが送り出す最新のUSBマイクです。難しい操作や設定が不要で、初めてマイクを使う人でも手軽に高音質な収音が可能です。使い勝手の良い機能も多数搭載し、音声SNSやYouTube、ゲーム実況などの配信用としてはもちろん、オンライン会議やレコーディングでも快適に使用できます。モダンかつヴィンテージ感のあるデザインに仕上げられており、動画で使えばアクセントとして存在感を発揮します。
(正規代理店ヒビノ公式サイトより引用)
このコンデンサーマイクの名称には「ARA」と「ARA-Y3」とありますが、どちらも同じ商品です。正規代理店であるヒビノ株式会社による3年保証が付いているバージョンが「ARA-Y3」という名称になっているようです。(Y3=3 years warrantyの略だと思います)
Contents
AKG「ARA」を購入した理由
わたしは、すでに下記2台のコンデンサーマイクを所有していますが、安価で持ち運びができるコンパクトなコンデンサーマイクを探していました。
<現在 使用しているマイク>
1.メインマイク「Aston Origin」
メインのコンデンサーマイクとして日常的に「Aston Origin」を使っています。とても評判の良いマイクで何の不満もないのですが、マイクアームに固定しているため、簡単に持ち運びすることはできませんでした。
2.サブPC用マイク「Yeti Blue」
また、「Yeti (Blue Microphones) 」のコンデンサーマイクも別のパソコンで使っています。こちらも評判の良いマイクで、オーディオインターフェイス無しで直接USB接続ができるため、とても便利です。
参考:Yeti レビュー
上記ふたつのコンデンサーマイクは共に最高のマイクですが、持ち運びには向いていません。「Aston Origin」はオーディオインターフェイスが必要ですし、「Yeti Blue」は大きく重量があります。それぞれのPCに備え付けて、動かさずに使用しています。
今回「ARA」を購入した理由は、出張時のテレワーク用や複数あるPC用に、自由に持ち運びができるマイクが欲しかったからです。
旅行や出張時のホテルでのテレビ会議や、書斎だけでなくリビングや他の場所でテレビ会議をする時に、コンパクトで軽量、さらにオーディオインターフェイス不要でUSB接続ができるので、簡単に持ち運びができると思いました。
また、AKGは音響機器メーカーとして有名で、AKGのマイクであれば安価なモデルでも間違いないだろうという確信もありました。
AKG(アーカーゲー/エーケージー)について
AKGは、オーストリアのウィーンで設立された歴史ある音響メーカーです。古典音楽の最良の部分を生み出した都市ウィーンの文化に育まれた豊かな音楽性と、精確な電気的特性を両立した優れた製品を世に送り出しています。サウンドエンジニアに長年選ばれているコンデンサーマイクC414シリーズや、K872に代表される高級ヘッドホンなど、多くの製品で音を愛する人々を魅了しています。
(正規代理店ヒビノ公式サイトより引用)
今回の記事では、実際に「ARA」を購入して使ってみた感想を、写真中心にレビューしていきます。
AKGコンデンサマイク ARA
AKG「ARA」が届きました
ネットで購入してしばらくすると、さっそく「ARA」が届きました。「ARA-Y3」ということで、正規代理店ヒビノ株式会社の3年保証が付いているモデルです。
側面にも説明書きがありました。
上から「PLUG-AND_PLAY(PC・タブレット・スマホに接続するだけですぐに使える)」「HEADPHONE OUT(ヘッドホン出力付き)」「MOUNTS TO MIC STAND OR BOOM ARM(マイクスタンドやマイクアームにマウントできる)」と説明があります。
外箱にはマイク本体の写真とマイクの説明が書かれていました。
メイン機能のひとつである集音方法についてイラスト付きで説明されています。1人で話す場合はフロント(前方のみ)を、会議や対談の場合はフロント&バック(前方と後方の両方)を選べます。
AKG「ARA」を開封していきます
外箱を開封すると、「CONGRATULATION」と大きく書かれたクイックスタートガイドが現れました。「購入ありがとうございます」ではなく「購入おめでとうございます」というのが海外(ヨーロッパ)の製品らしいですね。
取扱説明書の下に、マイク本体が現れました。
同梱物をすべて取り出して並べてみました。クイックスタート、取扱説明書、Ableton Live 11 Liteのシリアルナンバーが書かれた紙、マイク本体、USBケーブル、マイクアーム取付用のネジが同梱されていました。
マイク前面です。シンプルで美しいデザインです。
マイク後面です。下部にUSB端子、イヤホン端子があります。
USBケーブルは「USB-A to USB-C」でした。
マイクアーム接続用のネジです。わたしはスタンドのまま使用するので、こちらは使いません。
AKG「ARA」を詳しく見ていきます
さらに詳しくディテールを見ていきます。
AKG「ARA」前面の上部には、FRONT or FRONT & BACKの切替えつまみがあります。1人で話す場合はフロント(前方のみ)を、会議や対談の場合はフロント&バック(前方と後方の両方)を選べます。
わたしは、基本的にひとりで使うので、常に「FRONT」につまみを固定しています。
下部にはMUTE・VOLUMEつまみがあります。つまみボタンを押すとミュートになり、つまみを回すとヘッドホンのヴォリュームが変えられます。
中央には表面にも裏面にもAKGのロゴがあります。
マイクの上部はフラットになっていて、花びらのようなAKGのロゴが付いています。
背面の下部にはヘッドホン端子とUSB-C端子があります。
コードの接続部分が表から見えないように工夫されていました。
スタンドは円形で安定感がありました。
側面のネジでマイクの角度を調整できます。
マイク上部のパンチングメタル。
全体的にメタリックな質感と濃いネイビーの色合いに高級感があり、所有欲も満たしてくれるマイクだと思いました。軽くコンパクトなので思った通り持ち運びに便利でした。
取扱説明書と公式YouTube動画
同梱されていた取扱説明書を紹介します。英語のみでしたが、イラストがあるので分かりやすいと思います。
マイクの指向特性についての説明があります。FRONT(前面)のみ、FRONT & BACK(前面と後面)の2パターンがイラストで説明されていました。
左側には、マイクとPCやタブレットとの接続、ヘッドホンとの接続について書かれています。右側には、2つのつまみボタンの説明、マイクスタンドやマイクアームとの接続方法についてイラストで説明されていました。
また、AKGの公式サイトにはYouTubeの紹介動画がありましたのでこちらも紹介します。
気になる評価や口コミは?
Amazonでは好意的なレビューが多くありました。わたしも、購入した時にレビューと評価を確認してから購入しました。
Amazonでの評価をいくつか抜粋してみます。
最近のメーカーは安かろう悪かろうが通例であるが、この商品は音質もデザインも価格も良い。
欠点と言えば、ランプの点灯だろう。他のメーカーは通常ONの時に本体のランプが点灯するが、この製品は、muteの時にランプが点灯する。誤操作の可能性があるので、ファームのアップデート等で一般的な点灯に修正いただきたい。また、他のレビューでポップノイズがあるようなコメントがあるが、当方の使用下(マイクより20センチ以上離れて使用)では、ポップノイズの発生は無い。
マイクゲインを調整するツマミがなく、アプリを使って調整する必要があるのが難点ではあるがそれ以外に欠点らしい欠点もなくこの価格でしっかりしたブランドのもので、これだけの高性能なら初心者には是非おすすめしたい。
他にもレビューがありますので、気になる方はぜひご覧ください。(→Amazon公式サイトで評価をみる)
まとめ
AKG「ARA」を実際に使ってみて下記の3点に満足しました。
- USB接続なので簡単に使える
- 軽量でコンパクトなので持ち運びがしやすい
- 音質はもちろん、デザインもカッコいい
自分にとって3台目のコンデンサーマイクですが、いつでもどこでもコンデンサーマイクが使いたいという目的に合致してとても便利に使っています。旅行や出張にもスーツケースに入れて持ち運び、ノートパソコンにつなぐことで、どこにいても最高の音質が保障されました。
とにかくコスパ最高なUSBコンデンサーマイクでした!
仕様(スペック)
形式 | コンデンサーマイク |
指向特性 | フロント/フロント&バック |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
最大音圧レベル | 120dB |
サイズ | 93mm×230mm |
質量 | 672g(スタンド含む) |
AKGコンデンサマイク ARA