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便潜血検査をしたら陽性になったので大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けてきた!
ホリエモンの「健康の結論」という書籍を何気なく読んでいたところ、大腸がんの予防には便潜血検査を定期的に受診することであると書いてあったため、さっそく郵送で受けられる便潜血検査を受けてみました。
気楽な気持ちで受診したにも関わらず、陽性反応が出てしまいました。
「2回法」ということで、2日分の便の検査をしますが1日だけ陽性でした。しかし、1日だけ陽性であろうが2日とも陽性であろうが、陽性反応が出た場合は大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をすることが定石です。
今まで、大腸内視鏡検査を受けたことがなかったため、とても不安でしたがとりあえず検査結果を持って近くのクリニックに行くことにしました。
便潜血検査を受けるきっかけとなった書籍
郵送で受けられる検査キット
クリニックで相談しました
便潜血検査の陽性の結果をもって大腸内視鏡検査を受けられる消化器科のクリニックを受診しました。
クリニックの先生が言うには「便潜血検査の結果が陽性であれば、1回だけ陽性であろうと、大腸内視鏡検査をすることを強く勧める。特に今まで一度もやったことがないのであればなおさらである」ということを言われました。
この意見は最もなことですので、すぐに大腸内視鏡検査の予約をしました。
とは言うものの、大腸内視鏡検査を受けることへの不安と、大腸に異常が見つかったらどうしようという二重の不安が検査結果を聞くまで、常に付きまといました。
大腸カメラ前日の過ごし方
大腸カメラを受けるには前日から準備をする必要があります。
前日は、クリニックから購入した検査食を食べました。レトルトで温めて食べるのですが、味はまあまあ美味しかったため、まったく苦ではありませんでした。ただ、量が少ないため空腹感は感じました。
前日の夜には、下剤を飲みました。この下剤は、飲んですぐに効くわけではなく、次の日(検査当日)の朝に効くようになっていました。
大腸カメラ当日!まずは洗浄剤を飲みます
モビプレップを飲む
大腸カメラは胃カメラと違って、大量の洗浄剤を飲んで大腸の中を空にしなければならず、下準備にとても時間がかかります。
洗浄剤は、自宅で飲むか、クリニックで飲むか選択できる場合がほとんどのようですが、わたしが行ったクリニックでは、病院で飲むという選択肢しかありませんでした。
検査時間は午後3時であるのにも関わらず、午前10時にクリニックに行き、洗浄剤を飲み続けることになりました。
洗浄剤は「モビプレップ」という名称で、2リットルもあります。
このモビプレップを最低でも1リットル、便の状態に応じて2リットルを飲むことになります。後述しますが、わたしはなかなか便が透明にならず、結果的に1.6リットルも飲むことになりました…。
味は、ポカリスウェットに塩辛い梅の風味を足したような味です。
ひとくち飲んだだけでは、それほど不味くはないのですが、短時間に大量に飲まなければならないため、最後の方はその塩辛さが苦痛になってくるようです。
ブログなどで体験談を読むと、このモビプレップが苦痛であったという意見が多いですが、わたしの場合はそれほど苦痛には感じませんでした。言われているほど不味くはなかった、と感じました。
※余談ですが「モビプレップ」で検索していたら、モビプレップがグッドデザイン賞を受賞していることが分かりました。大腸洗浄剤がグッドデザイン賞を受賞するということが面白かったです。(→モビプレップ グッドデザイン賞)
クリニックでモビプレップを飲む利点
わたしは、自宅ではなくクリニックでモビプレップを飲みましたが、いくつか利点を感じました。
- 一緒に飲む仲間がいる
→同じように当日に大腸カメラを受ける方が6人ほどいました。そのため、みんなで一緒にモビプレップを飲み、大腸カメラを受けるという安心感がありました。
お互いに話すことはありませんでしたが、妙な団結感がありました。
- 看護師さんが常にいる
→モビプレップを飲んで、大腸カメラを受ける前には便の状態を看護師さんにチェックしてもらう必要があります。常に看護師さんがいるため、気軽に相談することができ便利でした。
クリニックにはほぼ1日中滞在することになりましたが、安心して受診することができました。
便がなかなか透明にならない!
モビプレップを1リットル飲んだ時点で、看護師さんに便のチェックを受けますが、わたしの場合まだまだ透明ではなかったため、追加でモビプレップを飲むことになりました。
何度か便のチェックと追加のモビプレップを繰り返し、結局1.6リットル飲んだところでOKがでました。
周りの方を見ていると、だいたい1リットルと追加で1杯(200ミリリットル)飲んだところでOKが出ている方が多かったため、わたしの場合はキレイになるのが遅かったようです。
OKが出た順番で大腸カメラを受診することになりますので、わたしはいちばん最後になってしまいました。
10時にクリニックに到着して洗浄剤を飲み始め、検査を受けたのは結局16時くらいでした。6時間もモビプレップを飲んでいたことになります。
ついに大腸カメラを受けました
ついに大腸カメラの順番がやってきました。
病院の検査は採血でさえ嫌いなため、とても緊張していました。
まずは、おしりに穴のあいた検査着に着替えます。そして、鎮静剤などを入れるための点滴の管を腕に注射しました。この管を通して、鎮静剤や大腸の動きを止める薬を入れるようです。
検査中は鎮静剤を使用するため、眠ったように受けられるということでした。わたしは、その鎮静剤を使うことさえも怖かったため(薬で意識を失うことへの恐怖心)、とても緊張していました。
検査の台に寝かされ、鎮静剤を入れられました。
鎮静剤を入れた瞬間に意識を失うものであると思っていましたが、意外にも意識は保ったままでした。しかし、確かに意識レベルが低下しているため、不安感も感じることなく、体感的にはあっという間に検査が終了しました。
終わってみると、胃カメラよりも断然負担が少なく、痛みも苦しみもありませんでした。
結果を説明されました
もともと、便潜血検査で陽性反応が出ていたため大腸カメラを受診しましたので、結果を聞くのはとても不安でした。
結果は「異常なし」でした。
実際に大腸内の写真を見せてもらいましたが、ポリープもなくきれいな状態に見えました。
いったい、さんざん心配した便潜血検査の陽性反応は何だったんだろうと思いましたが、異常がなく安心しました。
便潜血検査の結果が陽性になる原因としては「痔」の症状が多いということですが、カメラで見る限り痔も無いということです。
思い当たる点としては、便潜血検査を採取した日がちょうど歯科のクリーニングの翌日だったため、口内の出血が反応した可能性があります。しかし、いろいろと調べてみると、胃より上部の出血は便潜血検査では反応しないという記述もありますので、真相はよく分かりません。
まとめ
・便潜血検査を受診して陽性反応が出て、大腸カメラを受けたところ異状なしという結果がでました。最初は心配でしたが、結果的に大腸の状態を把握することができ、よかったと思っています。
・大腸カメラは胃カメラに比べると、検査がとても楽でした。心配していた大量の洗浄剤もそれほど苦ではありませんでした。
・一度大腸の状態を把握すれば、次回の検査は数年後(3年~5年後)でよいということですので、しばらくは安心できます。
・今後も、定期的に便潜血検査(もしくは大腸カメラ)を受けていきたいと思っています。
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