わたしは、英語学習のマンネリ化を防ぐために、定期的に新しいサービスを試すことにしています。
最近、インターネットの英語学習者の中で「HiNative Trek」というサービスについて耳にする機会が多く、とても気になっていました。
今回の記事では実際に「HiNative Trek」を使用してみて、一週間分の課題をこなしてみましたので、その体験談やレビューをシェアしたいと思います。
「HiNative Trek」の公式サイトはこちら
Contents
「HiNative Trek」とはどのようなサービスか?
関谷英里子氏が教材作成に関与!
わたしが一番はじめにこの「HiNative Trek」のサービスを知ったのは、下記のTwitter上のツイートです。

英語学習者の中でとても有名な同時通訳者で、英語学習についてもたくさんの著作がある関谷英里子氏が「HiNative Trek」の教材作成に関わられているというツイートです。
このツイートを見てから「HiNative Trek」とは、どのようなサービスなのかとても気になっていました。
「HiNative Trek」とは!?
わたしは、実際に「HiNative Trek」を始めるまで、このサービスにどのような特徴があるのかよく分かっていませんでした。サービスが少し複雑そうに思えたのです。しかし、公式サイトをみてみると「HiNative Trek」はとてもシンプルなサービスであることが分かりました。
複雑そうに思えた理由は「HiNative Trek」のようなスマホやネットをうまく活用したサービスは、まだこの世の中に(おそらく)存在しておらず、とても革新的なサービスであったからでした。
「HiNative Trek」という英語学習サービスは、簡単に言うと下記のような特徴があります。
<「HiNative Trek」の学習サイクル>
1.毎朝、課題(英作文等)の問題が届く。

↓
2.それに対して英作文と音声を回答として入力する。

↓
3.すぐに模範解答が届く。

↓
4.自分の回答に対してネイティブから個別のフィードバックが届く。

↓
5.ネイティブに個別に質問ができる。

「HiNative Trek」の学習サイクルは「問題→回答→フィードバック→質問」という英語学習の王道であることが分かります。
このサイクルを、スマホやネットのテクノロジーで効率化しつつ、ひたすら毎日繰り返すことによって、英語力を蓄積していくという考え方は非常に納得することができました。
「HiNative Trek」は、けっして楽をして英語を身につけるサービスではなく、正しい方法で効率的な学習を繰り返すことで英語を身につけるというコンセプトであると理解しました。

実際に1週間「HiNative Trek」をやってみた!
「HiNative Trek」の問題は、平日(月~金)の1週間(厳密には5日間)の単位で完結しています。よって、実際に1週間使用してみた体験談をシェアしたいと思います。
わたしが実際にやってみた1週間の問題と回答を眺めることで「HiNative Trek」のサービスがどのようなものか、理解できると思います。(少し長くなりますが、ざっとスクロールして眺めるだけでもサービスの雰囲気は分かると思います。)
まずは、下記の公式サイトで「HiNative Trek」の「月額プラン」に申し込みをしました。スマホでもパソコンでも使用できますが、わたしは利便性を考え、スマホ(iPhone)を利用しました。
スマホは常に肌身離さず持っていますので、スマホと「HiNative Trek」との相性は抜群でした。わたしは「HiNative Trek」のアプリをトップページに配置した結果、最も使用するアプリのひとつになっています。
毎月テーマが設定されており、2017年11月のテーマは「カンファレンスに参加する」というテーマでした。
2017年11月6日(月)~10日(金)の1週間の課題は下記のようなカンファレンスに関するテーマとなっていました。

このような課題が毎朝届きますので、仕事中のスキマ時間などを利用して回答していきました。
1日目:月曜日
月曜日の課題は「英作文」でした。
課題は、下記の画像にあるように「ランチ後にある”New Trends in Programming”というセミナーにとても興味があります。」という文章を英作文するという問題です。
その課題に対して、下記の赤枠内に回答を記入していきます。
わたしは「実際にカンファレンスでネイティブと会話をしている」という想定で、パッと思いついた英文をそのまま回答として提出することにしました。辞書を引いたり、熟考した結果としての回答を提出するよりも、すぐに頭の中に出てきた回答の方が、より自分の実力が反映されていると考えたからです。

音声を入力して「課題を提出する」をタップすると、すぐに下記のような模範解答が届きます。
この模範解答と実際の自分の回答を見比べながら、何が正しく何が間違っているのかすぐに自分で答え合わせをすることができます。

以上のプロセスだけでも勉強になるのですが、
「HiNative Trek」の素晴らしさは、この後のサービス(=ネイティブからのフィードバック)にあります。
実際の回答に対して、下記のようなネイティブからのフィードバックが届くのです。(13時までに提出した課題はその当日の18時位まで、13時以降の提出は、24時間以内に回答が届きます!)
実際に使用してもらえば分かるのですが、ネイティブからどのような回答が届くのか、毎日のフィードバックがとても待ち遠しくなります。
<ネイティブからのフィードバック>
月曜日の課題は比較的簡単だったため、ネイティブから「Perfect sentence!」の言葉をもらいました。「HiNative Trek」の課題は、月曜日から金曜日にかけて課題の難易度が上がっていくような印象を受けました。(月曜日以外にPerfectの回はありませんでした笑。)
フィードバックの最後には、ネイティブからの音声のフィードバックも付いていますので、正しい発音も練習することができます。


2日目:火曜日
火曜日も同様に、朝届いた問題に対して回答を提出していきます。
火曜日の問題は、英語の質問に対して、英語で回答をしてみるという問題です。問題は「Hello. I’m a bit lost. I’m trying to find Mezzanine room 102, can you help me?」という問いで、それに対して想定で答えを記入し、音声を入力しました。

わたしは、下記のように回答をしました。
<わたしの回答>

そして、ネイティブからは、下記のようなフィードバックが届きました。
<ネイティブからのフィードバック>
ネイティブからは、センテンスごとに項目分けされたフィードバックが届きました。②については、前置詞の間違いの指摘の他、ネイティブならではの語感の指摘を受けました。この指摘は、絶対に自分では思いつかないため、とても勉強になりました。
最後に「Correction」として自分の回答が修正された模範回答がフィードバックされます。これはまさにいつでも復習できる自分だけの教材となります。


3日目:水曜日
水曜日の問題は、「セミナーがそろそろ始まりますので、皆さんお席にお着きください。」という日本語を英語に訳すという問題です。

こちらも朝に問題が届きましたので、昼休みの5分程度で下記のような回答しました。
<わたしの回答>

そして、ネイティブからは、下記のようなフィードバックが届きました。
<ネイティブからのフィードバック>
ネイティブからは、センテンスごとにフィードバックがありました。①は冠詞の付け忘れの指摘です。冠詞を「an article」ということを初めて知り、それも勉強になりました。
②は動詞の時制についての指摘です。これについては、分かりやすいように添付資料がついていました。ネイティブの指摘から、自分が時制を間違えやすい傾向にあるということもよく分かり、今後注意するようになりました。
こちらも最後に自分の回答が修正された模範回答とネイティブの音声がありました。


4日目:木曜日
木曜日の問題は「お話とても楽しかったです。もう少し詳しい情報がみれるサイトはお持ちですか?」という日本語を英訳し、それに対する回答も想定して英作文するという問題でした。

このように「HiNative Trek」の問題は、自分で場面を想定して回答をするという問題がよくあります。短時間で場面を想定して回答するという問題は、TOEIC SWのテストと全く同じです。
このような問題は想像力が要求され、回答するのが楽しいです。また、自分の回答にネイティブからどのようなフィードバックが来るか楽しみでもあります。
<わたしの回答>

そして、ネイティブからは、下記のようなフィードバックが届きました。
<ネイティブからのフィードバック>
こちらもセンテンスごとにフィードバックがありました。②は「some」という量詞を付けた方がより自然であるという指摘です。このような指摘は自分では絶対に気づかないため、とても有用でした。
③は「セミコロン」を使えば、センテンスを繋げることができるという指摘です。セミコロンの使用など全く意識したことが無かったため、目から鱗でした。最後に分かりやすいようにセミコロンの使用方法についての画像も添付されていました。


5日目:金曜日
金曜日の問題は、講演したスピーカーに英語でお礼のメールを送るという問題でした。いままでの課題とは違い、メールの問題でした。

場面の設定は全て自分で考えることができるので、ちょっとした想像力が要求され楽しいです。わたしは、下記のように回答をしました。
<わたしの回答>

<ネイティブからのフィードバック>
そして、ネイティブからは、下記のようなフィードバックが届きました。①~④まで項目分けされ、丁寧に添削されています。
②は簡単な時制の間違い、③はネイティブならではの語感の訂正、④は前置詞の間違い、と自分の間違いが明確に分かり、フィードバックが本当に勉強になりました。
メールの問題はTOEIC LRやTOEIC SWでも頻出です。実践的であり、試験対策としても役に立ちますね。

ネイティブからのフィードバックを見て分かるように、短い文章を提出したのにも関わらず、その何倍もの文章量で丁寧なフィードバックがきます。
これを毎日続けていけば、必ず力がついていくと確信しました。

以上で、一週間(5日分)の学習サイクルの完了です。テーマは毎月変わりますが、このような課題を続けていくことになります。
【追記】ネイティブからのフィードバックが興味深かった課題
「HiNative Trek」を続けているうちに、ネイティブからのフィードバックが面白い(興味深い)課題がありましたので、追加で紹介してみます。
課題は、下記のような英語の問いかけに対して、英語で回答するものでした。

それに対してわたしは、下記のように長めに回答をしてみました。(せっかくネイティブに添削して頂くのであれば、長い文章を添削して頂きたいですよね。)
<わたしの回答>

<ネイティブからのフィードバック>
ネイティブからは下記のようなフィードバックが届きました。いつものように項目分けをして丁寧に、わたしの回答に対して返信をしてくれました。
ネイティブからのフィードバックについては、おおむね理解をしたのですが、ネイティブが提案した模範回答について一か所だけ気になる箇所がありました。
それは、赤線枠内の「He asked me to come work together」という文章です。「come」と「work」はいずれも動詞ですが、なぜ動詞と動詞を並べてよいのか分かりませんでした。

その疑問点について、LINEのチャット感覚で下記のようにネイティブに質問してみました。

すると、10分ほどで下記のような返信が届きました。
結論として、「to come work」のように動詞を連続させるのは文法的には間違っているが、ネイティブとしては普通に使うということが丁寧に説明されていました。

このようなネイティブならではの語感を学ぶことは、独学で学習するのには限界があります。今回は、自分から積極的に質問をすることで疑問点を解消できた上に、英語の運用に関して新しい発見をすることができました。
「HiNative Trek」で、まさに活きた英語を学ぶことができ、とても満足しました!
「HiNative Trek」の公式サイト
実際に「HiNative Trek」をやってみた感想!
実際に「HiNative Trek」をやってみて、感じたことを下記に列挙したいと思います。基本的には、とても面白く満足しています。「HiNative Trek」を始めてから、単調だった生活に変化がでた気さえしています。
1.問題が毎日届くので嫌でも続けられる!
→英語学習で最も大切なことは「続けること」です。どんなにやる気があっても、学習を続けなければ力はつきません。「HiNative Trek」はスマホに毎日問題が届き、好きな時に回答できるのでとても続けやすいです。
2.回答の所要時間が短い!
→上記のレビューを見て分かる通り、問題はとてもシンプルです。どの問題も5分程度で回答が終わります。仕事が忙しい時でも、スキマ時間で無理なく回答できます。
3.すべてスマホのアプリで完結できる!
→スマホのアプリを直感的に使用できるため、余分なストレスがありません。毎日の「課題→回答→フィードバック→質問」の流れがすべてスマホで完結できます。
スマホは常に身に着けているものですので、これから勉強するぞという特別な決意なく、自然と英語学習を続けられます。
4.ネイティブからフィードバックが届くので、やりっ放しではない!
→自分の回答に対してネイティブから詳細なフィードバックが届くので、どの部分をどのように間違えたかが明確になります。
いくら問題を解いてもやりっ放しでは意味がありません。「HiNative Trek」では、フィードバックに対する質問も友達とLINEでやり取りをするように、スマホ上で簡単にできますので、日々の疑問点を完全に無くすことができます。
5.1週間分まとめて提出することもできる!
→仕事の関係でどうしても時間が取れない場合があるかもしれません。そんな時は、週末にまとめて提出することもできます。
6.いつでもどこでも取り組める!
→オンライン英会話レッスンと違い、予約も必要ありませんので、自分がやりたい時にいつでも取り組むことができます。ベッドで寝ころびながらやることもできますし、仕事の休憩中にやることもできます。
オンライン英会話でよくある、予約をしたけれど直前になって面倒くさくなるということもなく、やりたい時にすぐに取り組むことができます。
7.自分の回答と先生のフィードバックが保存される!
→回答とフィードバックがすべて保存されていますので、いつでも復習することができます。スマホアプリの画面がとても見やすく、時系列で整理されており、とても復習がしやすいです。(「HiNative Trek」を退会したとしても、会員だった時の記録はずっと見れるようです。)
8.教材のクオリティが高く信頼できる!
前述したように同時通訳者の関谷英里子氏が教材作成に関与しています。実際に問題を解いてみても、問題のクオリティが高く、とても実践的な内容と感じました。課題は、すぐ明日にでも実際に使用できるようなシチュエーションで、とてもリアリティがあります。

このように、1か月程度続けただけでも様々なメリットに気づくことができました。
「ネイティブと常につながっている感じ」があり、日本国内で英語学習を続けていくモチベーションが高まりました!
気になるネット上の評判は!?
わたしが「HiNative Trek」を始めるにあたって、あらかじめインターネットで評判を調べてみました。実際に検索してもらえれば分かりますが、ほとんどの英語学習者の方々がこのサービスに満足していることが分かります。下記は、Twitter上の口コミの抜粋の一部です。(この他にも口コミはたくさんありました。)
一昨日から HiNative Trek 始めたけど良い。
— 伺か (@ojiry) 2017年5月3日
Hinative Trekがそんな感じで、なんだかんだ続いてます。
— 小野マトペ (@ono_matope) 2017年11月5日
HiNative trekを今日も頑張った!続けるぞ今度こそ!
— けんすう (@kensuu) 2017年10月3日
HiNativeTrek4月中旬からずっと続けてます!毎日むっちゃ楽しんでます。
— Masa (@masa0373) 2017年7月13日
また、同時通訳者で教材の開発に関与されている関谷英里子さんもTwitter上で定期的に「HiNative Trek」についての情報を発信されています。「#hinativetrek」で検索してみるとよいでしょう。
ビジネス英語を平日毎日一日一題出してくれるHiNative Trek も、みんな続けている…? https://t.co/F3rEADabPv
— 関谷英里子 Eriko Sekiya (@erikosekiya) 2017年7月7日
音声も録音して、添削してもらえるよ。#hinativetrek
— 関谷英里子 Eriko Sekiya (@erikosekiya) 2017年9月18日
まとめ
・「HiNative Trek」は現時点で類似のサービスが無いくらい革新的な英語学習サービスだと思いました。(まさにテクノロジーが英語学習の方法を変えた好事例だと思います。)
・毎日の課題はとても実践的で、TOEICや英検などの対策としてはもちろん、日常生活でもとても役に立つと思いました。
・日本国内で生活していて、ネイティブからこれだけ詳細なフィードバックを受ける機会はありません。毎日毎日、自分の英作文や発音のフィードバックを受け続けることができることが最大のメリットだと感じました!
・「HiNative Trek」で実践できることは、「問題→回答→フィードバック→質問」という英語学習の王道の学習方法です。試験対策はもちろんですが、いかに本当の英語力をつけるかということに重点を置いていることが分かります。
・料金は、公式サイトに詳しいですが1日あたり約400円となっています。「コーヒー1杯分のお値段で、英語学習を続けましょう。」とありますが、毎日アメリカ人のネイティブから添削やフィードバックを受け、いつでも気軽にチャットで質問も出来るというサービスとしてはとても安価だと感じました。(ネイティブの友人に同等のお金を払ってもここまで親身になってくれないのではないでしょうか笑?)
・「HiNative Trek」の公式サイトに詳しい説明、料金体系、Q&Aなどがありますので、気になる方はチェックしてみることをおすすめします!まずは、わたしのように「月額プラン」で1ヵ月続けてみましょう!
「HiNative Trek」の公式サイト