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なぜ二酸化炭素濃度測定器を購入したか?
自宅のリビングの二酸化炭素濃度を常に把握するために、デジタル二酸化炭素濃度計を購入しました。
きっかけは、安宅和人さんがCO2測定器を持ち歩いて計測しているのをXで見て、興味を持ったからです。
持ち歩いているんですか?と聞かれたので補足。元々CO2計測をコロナのはるか前からやってまして(その頃はもっと大きな機械)換気基準になることを経験的によく知ってました。… https://t.co/8jeKXcIdAy
— Kaz Ataka / 安宅和人 (@kaz_ataka) June 14, 2024
自宅はマンションなので高気密です。24時間換気があると言っても、本当に換気されているのかCO2濃度を調べることで把握したいと思いました。
二酸化炭素濃度は、感覚的に把握することは不可能なので、専用の機器を使って数値化するしかありません。
特にわたしは片頭痛がひどく、もしかしたら二酸化炭素濃度と関連があるのではないかと思い、常にモニタリングをしたくなりました。
経済産業省のガイドライン
インターネットで、二酸化炭素濃度測定器を探すと、安いものから高いものまで、たくさん見つかります。安いからといって粗悪品を購入して二酸化炭素濃度をモニタリングしても、何の意味もありません。
いったい、どれが信頼できる機器なのか確認するのが大変でした。
そんな中、信頼できる情報である「経済産業省のガイドライン」を見つけました。
経済産業省ガイドライン
下記が、ガイドラインにある重要な部分の抜粋です。
経済産業省ガイドラインより一部抜粋
仕様確認
測定器の測定精度の観点から、以下の要件を満たした機器であることが推奨される。
・検知原理が光学式を用いたものであること。
・補正用の機能が測定器に付帯していること。動作確認
測定器の正常な動作や大まかな測定精度を確認するための方法として、以下を活用されたい。
・屋外の二酸化炭素濃度を測定したとき、測定値が外気の二酸化炭素濃度(415ppm~450ppm 程度)に近いこと。
・測定器に呼気を吹きかけ、測定値が大きく増加すること。
・消毒用アルコールを塗布した手や布等を測定器に近づけても、二酸化炭素濃度の測定値が大きく変化しないこと。
今回購入した、「シンワ測定 デジタル二酸化炭素濃度計」は、シンワ測定という新潟県に本社がある日本のメーカーであり、光学式・補正機能が付いています。この「経済産業省ガイドライン」に準拠している製品であり、とても信頼できることを確認したため購入しました。
シンワ測定
シンワ測定は世界レベルの金属加工のまち、新潟県の燕・三条地域にあり1971年の創立以来、高精度で使いやすい計測機器のトップメーカーとして、多くのユーザー様よりご愛顧をいただいてきました。中でも直尺、曲尺は全国ナンバーワンの圧倒的シェアを誇ります。現場で働く方々のパートナーとして、正確なモノづくりを支えています。
シンワ測定公式 サイトより引用
今回の記事では、「シンワ測定 デジタル二酸化炭素濃度計」を実際に使用してみた感想を写真中心にレビューしていきたいと思います。
シンワ測定 デジタル二酸化炭素測定器
二酸化炭素濃度計が届きました
Amazonで購入した翌日、さっそく「シンワ測定 デジタル二酸化炭素濃度計」が届きました。
簡易的なパッケージですが、台紙に細かく説明が書かれていました。「換気状況を見える化」と大きく記載されています。後述しますが、大きな画面と3色の色によって、遠くからでもCO2濃度がはっきりと分かるように工夫されていました。
裏面には、詳細な仕様などが記載されていました。仕様についても後述します。
同梱物を取り出して並べてみました。デジタル二酸化炭素濃度計本体と、USBケーブルが同梱されていました。
USBケーブルは、「USB TypeA to マイクロUSB ケーブル」でした。この商品の唯一の残念ポイントが、ケーブルの色が本体に合ったホワイトではなく、ブラックだったことです。
リビングの白い壁に掛けた時に目立たないようにするために、ホワイトのマイクロUSB ケーブルに買い換える必要がありました。
二酸化炭素濃度計を詳しく見ていきます
「シンワ測定 デジタル二酸化炭素濃度計」本体を詳しく見ていきます。本体には、画面保護用のシールが貼ってあります。
シンプルな造りで、大画面液晶ディスプレイと「MODEボタン」「+ボタン」があるだけです。
裏面には、通気口(中央上部のスリット)や温度センサー(右下のスリット)があり、壁掛け用の穴もありました。
側面にも通気口のスリットがあり、正面から向かって右側にUSBケーブルの差し口がありました。
二酸化炭素濃度計を使用してみました
さっそくUSBケーブルを挿しこんで使用してみました。電源ボタンは無く、ケーブルを差し込むだけで自動で動作しました。
二酸化炭素濃度がディスプレイの右上に大きく表示されます。
試しに、息を吹きかけて二酸化炭素濃度を変化させてみました。
二酸化炭素濃度が「0~999ppm」の場合は「通常」でバックライトが緑色に点灯します。
二酸化炭素濃度が「1,000~1,999ppm」の場合は「換気推奨」でバックライトが黄色に点灯します。
二酸化炭素濃度が「2,000ppm以上」の場合は「要換気」でバックライトが赤色に点灯します。
二酸化炭素濃度の変化が、「大きく表示される数値」と「大画面液晶のバックライトの色」で分かるので、視認性がとても良く分かりやすいです。
その他に、時計、温度、湿度、履歴なども分かるようになっています。わたしは、現在の二酸化炭素濃度のみを知りたいので、二酸化炭素濃度が最も大きく表示されるのにとても満足しています。
「換気状況の見える化」が最高だった
実際にしばらく使ってみると、今まで気にしていなかった換気の必要性がよく分かりました。
例えば、換気扇を付け忘れてキッチンで火を使って料理すると、すぐに二酸化炭素濃度が上がり、バックライトが警告の黄色になります。すぐに窓を開けて、換気扇の強さを強めると、通常の緑色に戻ります。
今まで見えなかった「二酸化炭素濃度」が数値で可視化されることで、より健康に気を使えるようになりました。
過去24時間の二酸化炭素濃度の履歴もグラフで見えるので、どんな時に高くなりやすいか、傾向をつかむこともできます。とにかく、「見えなかったことが見えるようになった」のが最高でした。
取扱説明書をよく読みましょう
「シンワ測定 デジタル二酸化炭素濃度計」は、基本的には電源に接続すれば、すぐに使うことができて、直観的に二酸化炭素濃度が分かるので説明書を読まなくても理解できます。
ただ、経済産業省も推奨している重要な機能である「屋外補正」のやり方などが記載されているので、しっかりと読んでおくことをおすすめします。
2ページ目には、しっかりと経済産業省による「二酸化炭素濃度測定器の選定に関するガイドライン」に則した製品であることが明記されています。
仕様や各部の名称、液晶の表示などが説明されています。
バックライトの設定の変更方法について書かれています。通常は初期設定のAutoでよいと思います。時刻設定や省エネモードの設定などについて説明されています。
7ページ目には屋外補正の方法について説明されています。
屋外補正についても、経済産業省による「二酸化炭素濃度測定器の選定に関するガイドライン」の基準としており、明らかに数値がおかしい時など定期的に補正が必要なので覚えておきましょう。
気になる評価や口コミは?
Amazonでは好意的なレビューが多くありました。わたしも、購入した時にレビューと評価を確認してから購入しました。Amazonでの評価をいくつか抜粋してみます。
部屋の換気をしないと頭痛になる場合があったので、換気の目安にと思い購入しました。電源はUSB-Bと、少し旧式です。また、内臓電池がないので一度電源を切ると時計などの設定がリセットしてしまいます。それ以外には特に不便に思うことはありません。二酸化炭素濃度のリアルタイム測定以外にも、室内の気温や湿度も測れます。どの程度精確かはわかりませんが、日常生活では充分役立っています。購入時に気になったバックライトですが、高濃度の時のみ赤点灯させたり、時間指定をすることで就眠時は消せるなど考慮されています。別途購入してみた一酸化炭素警報器とは異なり、この二酸化炭素濃度計は信用できるので、買って満足です。
バックライトで数字が見やすく、濃度によって色が変わるので、判りやすい。バッテリーを積んでいないので、劣化や廃棄方法の心配がなくて良い。精度は比較対象が無いのでなんとも言えないが、人がいないと、大気の420ppmに向かって下がっていく様で、間違いなさそう。シンワは信頼出来そう。
ちょい高いなと思ったものの、信頼おけない装着は嫌だなと選択。夜に自室で知らずボーっとしたり記憶が曖昧な時があった理由がほぼ判明したと私の中で思っています。これを指標に換気するようになりました。
色々なCO2濃度計を購入しましたが、この価格帯(1万円程度)でここまで正確なのはこの製品くらいです。他の1万円程度の製品は、かなり適当な数値を出すものも多いです。自動校正と称して、前1週で最低の濃度を430と見なす、そもそもCO2の値ではないなど……。いくつか追加で購入しました。湿度は若干製品差があるようですが、肝心のCO2濃度はばらつきはありません。★7くらいを付けたい製品です。他人にCO2センサーを進めるなら、真っ先にこれを勧めると思います。
他にもレビューがありますので、気になる方はぜひご覧ください。(→Amazon公式サイトで評価をみる)
まとめ
自宅のリビングに「シンワ測定 デジタル二酸化炭素濃度計」を壁掛けしてしばらく使っています。
人がいると二酸化炭素濃度が上がり、窓を開けて自然換気すると二酸化炭素濃度が下がるので、しっかりと状況が可視化され、とても信頼できる製品だと思います。
常に二酸化炭素濃度をモニタリングすることで、健康的に過ごす助けになると確信しています。
コンパクトな製品で、モバイルバッテリーを接続しても動作するので、(安宅さんのように)持ち歩いて二酸化炭素濃度を測定するのにも便利だと思いました。
シンワ測定 デジタル二酸化炭素測定器