Contents
- 1 ペーパードライバーが運転免許を「うっかり失効」した!
- 1.1 運転免許の失効(6ヵ月以上1年以内)が発覚!
- 1.2 ネットで情報収集して絶望する!
- 1.3 「一発試験」に臨むか、「指定教習所」に行くか?
- 1.4 「指定教習所」についての情報収集
- 1.5 悩んだ上での「決断」!
- 1.6 仮免許の交付を受ける。(鮫洲1回目訪問)
- 1.7 仮免許の路上練習
- 1.8 「特定教習」という裏技?~時間短縮のために~
- 1.9 特定教習受講、1日で7時限の授業!
- 1.10 学科試験の勉強!
- 1.11 学科試験に臨む(鮫洲2回目訪問)
- 1.12 仕事の都合で1か月間、免許取得から離れる。
- 1.13 運転技術の復習
- 1.14 「非公認教習所」で教習を受ける!
- 1.15 技能試験当日!(鮫洲3回目訪問)
- 1.16 再取得に費用と時間
- 1.17 鮫洲試験場についてのメモ・覚え書き
- 1.18 まとめ
ペーパードライバーが運転免許を「うっかり失効」した!
15年以上運転をしていなかったペーパードライバーが、免許の期限に気付かずに失効させてしまい、それを取り戻すために奮闘した記録です。
失効の大変さに絶望し、先人たちのブログ等で情報をいろいろと収集することで、かなり効率よく再取得することができました。わたしの記録も今後何かの役に立てればよいと思い、シェアしたいと思います。
運転免許の失効(6ヵ月以上1年以内)が発覚!
それが発覚したのは、ある冬の日の出来事でした。
免許証の住所変更をしばらくしておらず、たまたまクレジットカードを作成するのに必要だったため、何気なく最寄りの運転免許センターに住所変更に行きました。その時の免許センターの受付の警察官との会話です。
私 「免許の住所変更をしたいのですが…?」
警察官「君、この免許失効してるね。しかも6ヵ月以上。これで運転したら違反だよ。」
私 「えっ、失効ですか!?ペーパードライバーなので運転はしていないですが…。どうしたらよいのですか…?」
警察官「ここじゃ分からないから、鮫洲か府中の試験場に電話して。」
私 「は、はい…。」
この時、免許が6か月以上も失効しているという思いがけない事実が発覚しました。私は15年以上ペーパードライバーだったので、免許証をほとんど見ることはなく、更新日も意識することなく日常を過ごしていました。
また、引越しをしてから住所変更もしばらく行っていなかったので、更新のハガキも前の住所に送付されていたようです。
この時は、「免許の失効」という事態がそれほど大変な事になるとは想像だにしませんでした。単に試験場に行って、手続きさえすれば免許が復活する、そう安易に考えていました…。しかし、この日から、免許の再取得に向けて、悶々とした日々が続くことになったのです。
ネットで情報収集して絶望する!
免許の失効について、右も左も分からなかったので、取りあえず鮫洲試験場に電話をしました。電話で言われたのは、「失効して6ヵ月を過ぎているから、仮免許からやり直しになる。まずは仮免許を受領するために、試験場に来なさい」という事です。
仮免許からやり直し?と言われてもまだぴんと来ておらず、とりあえず試験場に行けばなんとかなるのだな、という程度の認識でした。
後に調べて分かったのですが、「6ヵ月以内の失効」と「6ヵ月を超えての失効」とでは、天と地ほどの差があるのです。私の場合、なんと「6ヵ月と7日(だけ!)」期限が過ぎていたので、あと7日早く気付いていれば(6ヵ月以内であれば)講習を受けるだけで、免許が復活していたのです!
しかし、6ヵ月を1日でも過ぎてしまうと「仮免許」の状態から、2通りある本免許の取得方法のどちらかを選んで、免許を再取得しなければならなくなってしまうのです!
情報収集をして分かった事ですが、免許の更新を忘れたための失効は、「うっかり失効」と呼ばれ、失効からの機関に応じて次の3種類があります。失効してから1年を超えてしまうと、最初から免許を取りなおしという非常に厳しい事になります。
それにしても、「うっかり失効」という、「ちょっとうっかりしてました。」みたいな語感のくせに、手続きはかなり厳しいのです。
6ヵ月以内の失効
→講習を受講することで、免許を再取得できる。
6ヵ月を超えて1年以内の失効(今回、私が該当する失効)
→仮免許を取得した状態から、本免許試験から受け直し。学科・技能の本免許試験に合格することで、免許を再取得できる。
1年を超えた失効
→初めて免許を取得する時と同様に、仮免許、本免許から取得し直し。
「一発試験」に臨むか、「指定教習所」に行くか?
仮免許から免許を再取得するには、大きく2通りのやり方があることが分かりました。
「仮免許を持った状態で自分で練習して(免許を持って3年以上の者を同乗させて)、学科試験と技能試験を試験場で取る方法」と、「仮免許を持った状態で「指定教習所」に入校して(仮免入校)免許を取る方法」です。ネットで色々と調べてみると、どちらも、メリットとデメリットがありました。
「一発試験」を受けるメリット・デメリット
メリット:
①(「教習所」に比べて)費用が安い。
②(順調に合格すれば)取得時間が短い。
デメリット:
①試験場での技能試験の合格率が極めて低いため、落ち続けると時間と出費がかさむ。最悪、仮免許の期限である6ヵ月以内に合格出来ない恐れもある。
②費用が安いと言っても技能試験に合格するには独学では厳しいため(特にペーパードライバーの私にとって)、個人で経営している「非公認」の教習所に行く必要があり、順調に行かなければその費用も多くかかる。
③試験場は平日しか開いていないため、試験日は会社を半休・全休しなければならない。
「指定教習所」に行くメリット・デメリット
メリット:
①卒業検定はあるが、試験場の一発試験と比較して「易しい」ので、指定教習所に普通に通えば合格できる。
②土日にも教習があるため、仕事に影響がない。
デメリット:
①費用が極めて高い。
②技能を19時間、学科を16時間という、膨大な時間の教習を受けなければならない。特に学科に関しては、16時間の教習を受けた上で、試験場でも「一発試験」と同様に、試験を受けなければならず、時間が無駄に思える。
③学生に交じって教習を受けなければならない。また、時期によっては学生の長期休みにあたり、予約が取りづらい。
免許を失効された先人たちのブログなどをみると、一発試験に臨む人もいれば、素直に教習所に通う人もいました。どちらも、一長一短があり、その人のライフスタイルや考え方に合った選択をするしかないと思います。
どうしても仕事が休めないなら、時間とお金が掛かっても週末に教習所に通うしかないですし、絶対にお金をかけたくない方や、仕事の融通がききそうな方、運転に自信がある方などは一発試験を受けてみる選択もあります。
「指定教習所」についての情報収集
わたしは、「一発試験」に臨むか、「指定教習所」に行くか、非常に迷いました。
わたしの場合、15年以上もペーパードライバーだったため、運転技術には自信はありません。15年前に免許を取得したときは、順調に取得しましたし、その後に運転したときも、それほど不得意ではなかったと思います。しかし、難関といわれる「一発試験」にペーパードライバーで、合格できるのだろうか?と非常に悩みました。
まずは、情報収集ということで「指定教習所」の仮免入校に一体いくらかかるのか問い合わせることにしました。仮免入校というのは、特殊であるため、ほとんどの教習所のウェブサイトには価格が掲載されていません。教習所が仮免入校を受け付けているかさえも不明でした。
こちらのホームページに、都内の指定教習所が掲載されているのですが、ここ掲載されている「全ての(!)」教習所に電話をかけて、価格を確認しました。(本当にすべてに電話しました。半日がかりでした…。)
50か所近くの「指定教習所」に問い合わせることで、各教習所の事情がみえてきました。
分かったことは、下記のことです。
1.全ての「指定教習所」は仮免入校を受け付けている。
2.価格は、17万円台~25万円台。(予約の取りやすさに関して、ほとんどの教習所でオプションがあり、優先的に予約を取りたいなら1万円~5万円程度プラスされる。)
3.都心に近いほど価格は高い、郊外ほど安い。(当たり前ですが。)
※ちなみに、最高値は目黒区の日の丸自動車学校でした。ここは非常に便利な場所にあり、芸能人も多く通うという事で納得です。わたしも、もし指定教習所に通うなら多少高くても便利な日の丸自動車学校にするつもりでした。
4.電話対応が素晴らしいところと、クソみたいなところがある(笑)。
5.夏休み、冬休み、春休み期間は学生が多く予約が取りづらい。(例:オプションなしだと、1度に2コマしか予約できず、教習の間隔が1週間おきになる可能性がある。教習を19時間受けるのに、順調にいって10週間以上かかる。)
ということで、価格に関しては約20万、どの教習所も(オプションなしでは)予約は取りづらいという回答でした。ちょうど、学生が冬休み~春休みに入る時期だったという事もあります。
悩んだ上での「決断」!
結局、悩みに悩んだ上で、「一発試験」を受ける決断をしました。
その理由としては、
1.どう考えても、再取得に20万円は高すぎる!
2.教習所に、技能19時間、学科16時間、計35時間という時間を費やしたくない!(その時間を、他の勉強などに費やしたい!)
3.教習所で学生にまじって、学科教習や技能教習を受けたくない!(笑)
ただし、15年以上のペーパードライバーという事態は非常に不安でしたので、技能試験の前には、「非公認の教習所」に通う事にはしました。「非公認の教習所」とは、教習員と実際の路上試験のコースを走り、運転技術やコースについてのアドバイスを受けるというものです。
こちらは、ネットで色々と口コミや評判をみて、「A社」の講習を受けることに決めました。こちらに決めた理由は、ウェブサイトが分かりやすかったこと、講師の顔がネットに掲載されていたこと、電話とメールでの対応が丁寧であったことです。デメリットは、非公認の教習所の中では少し高めの料金設定だったことです。しかし、ここはケチらず、必要経費だと割り切りました。
あとは、免許はオートマ(AT)限定にすることにしました。最初に取得したのはマニュアルでしたが、マニュアルの操作方法は完全に忘れてしまったことや、今後マニュアル車に乗る機会は絶対に無いと判断して、安全側で受験することにしました。(そもそも自動運転が普及したら、現状の免許すら不要になる可能性すらありますからね。)
仮免許の交付を受ける。(鮫洲1回目訪問)
まずは、仮免許の交付を受けるために、試験場に行かなくてはなりませんでした。
仮免許の交付から6ヵ月以内に本免許を取得しなければ、仮免許の期限が切れてしまいます。よって、仮免許の交付を受けてからすぐに免許の再取得が出来ない方は、この交付の時期をいつにするか計算したほうがよいです。(ただし、失効時期が1年を超えると免許の取りなおしになるので、必ず1年を超える時期以内で調整する必要があります。)
この仮免許の交付は、書類を提出し、視力検査を受けるだけなので簡単に終わります。全部で約1時間くらいで終わったと思います。手続きの中で、今後の進め方について(婦人警官?から)丁寧に説明を受けました。その時に、今後の本免許取得へ向けた進め方について記載された「普通免許の取得方法」というA4の紙ももらいました。
(失礼ながら)警察なのに随分丁寧なんだな、と思ったことを覚えています。試験場の混雑具合や、一発試験の難しさなども教えてもらいました。よく分からない点があれば、ここで色々と聞くことができますので安心です。
この時の持ち物は、警視庁のサイトに書いてありますので、参考にして下さい。簡単に抜粋しますと、下記の3点が必要です。あと、手数料として、2,650円かかりました。
必要書類
1.本籍(国籍)記載の住民票
2.失効した免許証
3.写真2枚(3cm×2.4cm)
今回、鮫洲試験場に行ったときに「学科試験の問題集」を売店で購入しました。色々な口コミを見ていると、この問題集の出来きが非常によいとのことでした。実際、試験場で販売されている公式の問題集だけあって、本番と同じ問題も多く出題されているようです。本試験の問題が6回分収録されて、800円ほどだったと思います。わたしのように学科試験を久しぶり(15年ぶり)に受けるという方は、購入することをおススメします。
●かかった費用
仮免許取得手数料 2,650円
公式問題集 800円
仮免許の路上練習
鮫洲試験場でも詳しく説明を受けますが、仮免許を取得してから、本免許の学科試験を受けるまでに、路上練習が義務付けられています。これについては、もらったA4の紙には下記のように説明があります。
路上練習
決められた大きさの標識をつけて、助手席に指導員(普通自動車以上の運転免許を取得してから実質3年以上の運転経歴のある方)に乗ってもらい、一般道路上で、(学科、技能)試験受験前3か月以内に5日間以上の練習をする。
上記の練習を行い、その証拠として「路上練習申告書」に記載しなければなりません。「路上練習申告書」には、練習日時や練習車両のナンバー、同乗者の氏名や免許証番号などを記載する必要があります。
まずは、同乗者を見つけ、5日間の練習を行いました。これは、仮免許を取得してからすぐに行えますので、あらかじめ友人などにお願いしておいた方がよいと思います。
「特定教習」という裏技?~時間短縮のために~
本免許の学科試験、技能試験に合格した後に、すぐに免許が交付されるのではなく、民間の指定教習所にて「取得時講習」という講習を受けなければなりません。
「取得時講習」では、「高速講習(2時限)、危険予測講習(2時限)、応急救護処置講習(3時限)」の合計7時限の講習を受講しなければならないのです。
ネットでいろいろ調べてみると、技能試験に受かっても、この取得時講習の予約がなかなか取れず、技能試験合格後1カ月くらいたってからやっと受講できるという混雑具合だということが分かりました。(特に、学生の長期休み期間などは非常に予約が取りにくいとのことです。)
この「取得時講習」に代わって、あらかじめ「特定教習」という同じ内容の講習をうけていれば、技能試験が合格したその日に免許が発行されるという裏技?があることが分かりました。(この特定教習について、鮫洲試験場での説明においては何も言及はありませんでしたし、もらったA4の紙にも記載はありませんでした。ネットで色々と調べていくうちに取得時講習が特定教習で代用できると判明しました。)
わたしは、すでに一発試験に臨む覚悟はできていましたから、できるだけ早く免許を取得するために、学科試験の前に「特定教習」を受けておこうと決めました。どこで開催されているか調べてみると、この「特定教習」はなかなかレアな存在で、これを行っている教習所は東京でも数少ないようでした。
わたしは、ネットで調べて「新宿自動車学校」で受講することを決めました。
特定教習受講、1日で7時限の授業!
正直、貴重な休日を利用して7時限も講習を受けたくないと思いながら、しぶしぶ特定教習を受講しに出かけたのですが、新宿自動車学校での特定教習の受講は思っていたよりも充実していました。とても真面目な講義で、7時限みっちりと学習しました。この時間数は、法律で義務付けられているため、短縮することは出来ないとのことでした。
下記、今回の特定教習の受講でよかった点です。
・受講生が同じように失効した人ばかりなので、学生が居なくて気まずくない。
・学科試験対策にもなるように、工夫して講義してくれた。
(という事で、特定教習を受けるなら学科試験前が良いと思います。)
・雑談で鮫洲試験場の技能試験について、色々と教えてくれた。
・高速講習はシミュレーターなので安心。(他の生徒が運転する車で高速を走りたくない笑)
・都内の便利な場所にある。
という事で、思ったよりはよかったのですが、実際に7時限の講義は非常に疲れました。終わった時は、本当に疲労困憊でした。しかし、証明書をもらうと着実と前に進んでいる感があり、少し安心しました。
費用に関しては、「取得時講習」は法律で価格が決められており、13,400円(税込)ですが、この「特定教習」は教習所によってまちまちです。今回受講した「新宿自動車学校」は、14,430円(税込)なので、取得時講習と1,000円ほどしか変わらず、非常に良心的でした。
●かかった費用
特定教習 14,430円
学科試験の勉強!
学科試験に向けて、テキストと問題集を購入しました。これもネットで色々と調べ、信頼度の高そうな本を2冊購入しました。わたしは、下記のテキストと問題集を選びました。
この「赤シートでおぼえる!普通免許合格テキスト」は、非常によくできていて、基本的に出題される範囲は全て網羅されていると思います。解説が絵で描かれているので、非常にイメージがし易いです。
また、テキストにも問題が5回分ほど掲載されているので、問題を解きながら確認もできました。「オールカラー 普通免許<まるで本試験! >問題集」も7回分の模試が収録されており、問題数としては多すぎるくらいです。
どちらも、著者が長信一さんという方でした。この世界では権威なのかもしれません。世の中にはいろんな世界があるんだなぁと妙に感心しました笑。
わたしは、これに加えて試験場で購入した公式問題集もやりました。
正直、学科試験は落ちる気がしなかったのですが、15年以上前に初めて免許を取得した際に勉強したことを覚えているはずがなく、思ったよりも学習に時間がかかりました。
だいたい、1週間かけて合計15時間くらい学習した記憶があります。テキストを2周通しで学習してから、全ての問題を一通り解き、その後は間違えた問題のみを繰り返し復習しました。さすがに難問は無いのですが、引っかけ問題や、独特の言い回しが多いため、慣れるのに時間がかかりました。
免許の試験は簡単だからといって、無勉強で試験に臨むと、絶対に受からないと思いますので、しっかりと勉強することをおすすめします(笑)。後でわかりますが、この学科の勉強は、技能試験合格のためにも効いてきます。(一時停止してよい場所や徐行すべき場所など)
●かかった費用
赤シートでおぼえる!普通免許合格テキスト 918円
オールカラー 普通免許<まるで本試験! >問題集 572円
学科試験に臨む(鮫洲2回目訪問)
学科試験も鮫洲試験場で受験しました。
鮫洲試験場では、毎日、午前・午後に試験が実施されていました。そして、午前中の試験を受けて、もし落ちてしまっても、同日の午後の試験が受験できるというシステムでした。
わたしは、けっこう勉強したので学科試験には自信があったのと、午前に試験を受けるにはかなり早起きをしなければならない事から、午後の試験だけを受験しました。
余談ですが、鮫洲試験場は非常にキレイで、受験する部屋もとてもハイテクです。受験する部屋には携帯の妨害電波が発せられて、携帯を使えなくされたり、テレビのモニターに常に試験の残り時間がカウントダウンされていたり、結果発表も音楽と共に発表されたり(笑)、いままで受けたどの試験よりもハイテクでした(笑)。なかなか面白い経験でした。
学科試験の結果は「一発合格」でした。
思っていたよりも難しい問題が多く、あれだけ市販の問題集を解いたのに、初見の問題も結構ありました。落ちた人は、先に部屋を退出しなければならないのですが、それから推測すると、合格率は6~7割位だったと思います。
教習所から来て初めて免許を取得する若い方の合格率は高く(8割合格くらい)、免許を失効したりして再取得する若くない方(笑)の合格率は低かった(4割合格くらい)です。(※ちなみに、教習所組と失効組は部屋の中で違う場所に振り分けられるので、一目で分かります。)
その後、合格者は2階の「技能試験予約室」に行き、次回の技能試験の予約をして、今後についての簡単な説明を受けて解散となります。ネットでの噂どおり、鮫洲での技能試験は非常に混雑しており、わたしが予約を取れたのは、何と学科試験の日の約3週間後でした…。
ちなみに、技能試験予約室付近には技能試験のコース図が掲示されています。30種類くらいあり、とても覚えられるものではありません。メモは取ってもよいとのことでしたが、係の方も覚える必要は全くないと言っていました。
●かかった費用
学科試験受験 手数料 2,200円
仕事の都合で1か月間、免許取得から離れる。
学科合格から3週間後に技能試験の予約をしたのですが、仕事の関係上、緊急の仕事が発生し、しばらく「運転免許取得」からは離れることになりました。この間、1か月程度、完全に運転免許の事は忘れて過ごしました。電話にて、再度技能試験の予約を取りなおしました。
運転技術の復習
技能試験が近付いてきたため、下記の本を購入して、DVDで運転技術を自習しました。実際に運転をすることで、練習したかったのですが、仮免許の身分でひとりで運転することもできませんし、保険の関係などから仮免許での運転にはどうしてもリスクがあります。よって、DVDをみることで、イメージトレーニングで練習しました。
下記の本は、一発試験を受ける方のブログで最も評判が良かったのですが(多くの方がこれを勧めていました)、確かに実際に見てみてみると、DVDでの解説はイメージしやすく非常に役に立ちました。このDVDには一度、目を通しておくと良いでしょう。(何度も見る必要はなく、一度だけ見ればよいと思います。通しで見て、大体30分~40分くらいです。)
●かかった費用
DVD付現役教官が教える普通免許合格テクニック 1,460円
「非公認教習所」で教習を受ける!
技能試験の直前1週間に、前述の通り「A社」で4回の教習を受けました。講習と講習に間を開けるのではなく、4日間連続で詰め込み、一気に気分を盛り上げていきました。
この教習料金が、今回の免許の再取得の中で最も高額で、取得費用のほとんどを占めました。しかし、15年以上もペーパードライバーだった自分にとって、この教習は必要不可欠でしたので、必要経費として割り切ることにしました。
教習1回目 (100分)
1回目の教習の目的は、まず車の運転に慣れることでした。15年ぶりに車を運転して、最初は結構緊張しました。しかし、しばらくすると運転の感覚にも慣れてきました。
今回、習ったことは、右左折の仕方、車線移動の仕方についてです。技能試験では基本となることなのですが、実際にはこのようなことを意識して運転している方は少なく、習わないと絶対に分からないようなコツがありました。
その場で理解できても、教習時には全然習得できませんでしたので、家でイメージトレーニングをすることにしました。この時、手書きでポイントをまとめたA4のまとめを頂きました。
1回の講習は100分なのですが、あっという間に時間が過ぎていったことを覚えています。
教習2回目 (累計200分)
2回目は、実際の技能試験で走るコースをできるだけ走らせてもらいました。特に、右折・左折をいかにスムーズにこなすかを重点的に行いました。また、コースの特性上、注意すべき個所などもいくつか教えてもらいました。個人的には、大分車の運転にも慣れてきたと感じてきました。
帰宅後、グーグルマップに書き込みながら当日の復習と注意個所を確認しました。品川・鮫洲付近に土地勘が無いため、少しでも道を覚えようとしました。このグーグルマップを是非公開したいところですが、教えてもらった教習所のノウハウが詰まっていますので止めておきます(笑)。
教習3回目 (累計300分)
3回目は、夜間の教習所のコースを借りて「方向変換と縦列駐車」の練習をしました。まず、講師の方に方向変換と縦列駐車のコツを教えてもらいながら練習しました。
教習所における方向変換と縦列駐車は完全に作業です。どのポールがどこに見えたら、ハンドルをどれだけ切るか。それさえ暗記すれば、絶対に成功する事が分かりました。
わたしは、万が一その手順が狂った時に、どのようにリカバリーするのかを中心に練習しました。例えば、最初に幅寄せが足りなかったらどうなるのか?とか、縦列駐車で枠の中におさまらなかったらどうやって切り返すか?などです。
教習4回目 (累計400分)
4回目は、試験の前日に受講しました。鮫洲周辺を走るのは3回目になります。目的は、今まで習ったことの復習と、翌日の試験のために、運転に慣れておくためです。路上3回目の教習となると、15年ペーパードライバーだったとはいえ、だいぶん運転にも慣れてきました。
は、今まで路上2回の教習でまだ走っていなかったコースを走りました。この3回の鮫洲路上教習で、最終的に試験のコースをほぼ網羅する事ができました。また、試験の前日に鮫洲付近を走ることができ、次の日の試験を、比較的車両感覚に慣れたまま迎えることができました。
実際、非公認自動車学校の教習を受けてみて、この「路上3回、場内練習1回」という組み合わせはかなり良かったと思います。路上は3回で全てのコースを網羅することができましたし、場内の練習(方向変換、縦列駐車)は1回は最低でもやっておかないと、絶対に出来ないと思います。
●かかった費用
講習費用 約18,000円×4回=72,000円
講習キャンセル費用(仕事の都合で直前キャンセル料)約8,000円
技能試験当日!(鮫洲3回目訪問)
ついに、技能試験の日がやってきました。午前、午後とあるのですが、わたしは午後の部を予約していました。(朝早いのが嫌なので…。)
免許を失効するまでは、鮫洲には一度も行ったことは無かったのですが、この時になると鮫洲に行くのも慣れていました(笑)。
個人的なテーマとしては、
1.歩行者の動向には最大限の注意を払う。
2.慎重に行くのが基本だが、スピードを出せるところは出す。
3.試験官の印象をよくするために、挨拶と返事はしっかりとする。
でした。
12時50分に鮫洲試験場の2階に集合し、試験官からの説明を聞きました。そして、13時20分から実地試験がはじまりました。オートマは3人ずつ乗車して、合計2台の編成でした。試験官はそれぞれの車にひとりずついましたが、わたしの担当試験官は比較的優しそうな見た目をしていました。(後にこれが勘違いだと分かりますが…笑)
わたしの順番は3人中、2番目でした。
・一人目(30代男性)
一人目は30代くらいの男性でした。後部座席から見る分にはとてもスムーズで、運転に慣れている感じでした。右左折時にはしっかりと目視もしていましたし、特に途中でミスもしていなかったと思われました。ただ、少し慣れ過ぎているのか全体的にスピードが速いように感じました。(速度超過をしているのかしていないのかは、後部座席からは見えませんでした。)
この時感じたのは、一人ひとりに割り当てられた運転時間は思ったより長いということです。ひとり20分くらいだったと思いますが、実際乗車してみると、結構長く感じました。
・二人目(わたし)
そして、ついにわたしの順番がやってきました。
マニュアル通りにシートベルトやミラーなどの運転準備をして、運転を開始しました。この時焦ったのが、エンジンをかけ忘れてしまった事です。(教習はいつも既にエンジンがかかっていた。)エンジンをかけずにサイドミラーの調節をして自分で気付きました笑。多分、試験官にはバレていなかったと思います。
そして、路上運転を開始しました。開始してから、もうひとつ焦ったことが、いままで教習で乗っていた車両よりも、アクセルがめちゃくちゃ緩いことです。アクセルの遊びが大きく、アクセルを踏んでもなかなか動きませんでした。試験官からも、「ん?何戸惑ってるんだ?」というような顔をされました。しかし、これに関しては3分ほどで慣れることができました。
路上試験は、品川駅方面が中心でした。わたしは路上の練習をしていて、鮫洲より北側の品川駅方面の方が走りやすかったので助かりました。しかし、路上駐車や歩行者が思ったよりも多く、かなり注意を要しました。
試験は20分ほどでしたが、最初の15分ほどは順調でした。自分で言うのもなんですが、遠くの歩行者にも注意を払い、右左折の確認や回り方、スピードのメリハリなど、かなりうまく出来ていたのではないかと思います。
しかし、残りの5分間で様相が変わりました。工事中の車線をはみ出す時、方向指示器を出し忘れてしまい、試験官から注意を受けました。そこから、少し焦ってしまい、運転にも動揺が現れてきました。さらに、信号機の矢印が出ているにも関わらず、赤信号だと勘違いして止まってしまったりしました。これについても、試験官から注意を受けました。
前の男性は何も指摘を受けておらず、順調だったため、2回も指摘を受けてしまい、これは不合格かもしれない、と焦りました。そして、わたしの順番は終了しました。
・三人目
三人目は40代前半くらいの男性でした。この方は、運転に慣れていないなと思わるような走りでした。スピードが全体的に遅く、ブレーキもガクッというような感じでした。右左折に関してもところどころ確認不足があったりして、個人的には絶対に落ちるな、と思っていました。試験官からの注意や指摘などは何もありませんでした。
そして、三人の試験が終わり、試験官の運転で鮫洲運転試験場に戻りました。
路上結果発表
そして、路上試験の結果が発表されました。
教官「1番目の人、トランクから荷物取って。」
この時、わたしは一番順調に見えた1番目の人だけが、場内試験に進めるものだと思いました。多分、1番目の人自身もそう思ったでしょう。しかし、結果は1番運転がうまいと思われた1番目の人だけが不合格だったのです!
1番目の方も信じられないという顔をしていました。そして、落ちた理由を聞いていました。横から聞こえてきましたが、歩行者がいるにも関わらず左折した、路上駐車が続く部分で歩行者の存在をよく確認しないまま速度超過があった、右左折のふくらみが大きすぎた、などかなり厳しい口調でボロクソに言われていました。優しそうだと思われた教官は、実はめちゃくちゃ厳しかったです。
ということで、路上試験はわたしと3番目の方が合格したようです。
場内試験へ(方向変換)
場内試験は左側にバックする方向変換でした(運転席から遠く難しい方)。方向変換は大きなミスが無ければ行けるだろうと思っていましたが、本番は少しだけ緊張しました。
絶対に乗り上げないようにミラーを下げたり、目視をしたりと、最大限の注意を払いました。そして、成功することができました。
もう一人の3番目の男性も、乗り上げや切り返し無く成功しました。
合格発表
結果、実地試験に一回で合格できました!
自分で言うのもなんですが、最小限の時間と、最小限の費用で合格出来たと思います。
免許発行手続き
すでに、特定教習を受講していましたので、合格後に免許が発行されました。合計1時間ほど待って、ようやく免許が発行されました。免許はゴールドカードから、初心者のグリーンのカードになったり、AT限定になったり、二輪免許がなくなったりしましたが(涙)、ようやく免許を取得することができ、安心しました。
●かかった費用
受験手数料 900円
交付手数料 2,050円
再取得に費用と時間
●再取得にかかった費用 合計105,980円(交通費除く)
●再取得にかかった時間 失効が発覚してから2カ月。(うち1か月間は仕事のために何もしていない。)
いざ、まとめてみると結構費用がかかっていますね。やはり講習費用が高かったですが、止むをえません。期間はかなり短く済んだと思います。教習所に行ったら教習代のみで20万円、最低4か月はかかります。そう考えると、免許失効という被害を最小限に抑えることが出来たと思います。
鮫洲試験場についてのメモ・覚え書き
・鮫洲試験場は非常にきれいです。2017年現在、場内コースは工事中で、まだオープンしていません。しかし、方向変換と縦列駐車は新しいコースを使用して受験することになります。
・実地試験の予約は非常に混雑しており、最短でも3週間後しか空いていませんでした。よって、試験に落ちて、すぐ予約しようとしても3週間後になってしまいます。
・教習車はクラウンのコンフォートでした。試験車両用に特別に改造がしてあり、試験官に見えるよう、真ん中に速度表示、ブレーキランプ、方向指示器が表示されます。
・試験官は見ていないようなふりをして、かなり細かく見ています。油断しないようにしましょう笑。
・試験官が補助ブレーキに足を置くときは、何か危険や注意しなければならないポイントが隠れている時です。試験官が補助ブレーキに足を置く動作は、横目で何となく見えますし、音で分かると思います。その時に、自分も同時にスピードを落としたり、ブレーキに足を置くと試験官から分かってるな、と思われると思います。試験官を安心、納得させる走りをすると良いと思います。
・鮫洲試験場の北側に、「マリオカート」を外国人観光客などに貸し出すサービスを行っている店があります。試験中、何度もマリオカートとすれ違いますので、動揺しないようにしましょう笑。
・鮫洲試験場の2階には食堂と自販機コーナーがありますので、そこで食事をすることができます。
・免許習得時の写真撮影はかなり短時間で撮影されます。鏡も無く、髪や服を整える時間がないので、あらかじめきちんとしておくことをお勧めします。
・とにかく待ち時間が多いので、有効に時間をつぶせるように準備しておくとよいでしょう。
まとめ
・15年間のペーパードライバーでも、一発試験で一発合格できる!
・重要なのは、免許失効が発覚してから、いかに早く気持ちを切り替えるか!
・なるべくお金と時間をかけずに合格するためには、いかに情報を集めるかが重要!
・とは言っても、(非公認教習所や書籍など)必要な経費にはお金をかけよう!
・せっかくの免許失効の機会を楽しもう!(わたしのの場合、最初はショックですが、だんだんと楽しくなってきました。)
以上、わたしの「免許失効体験記」でした。何かの役に立てれば幸いです!また何か思い出したら加筆していきたいと思います!