本記事は、筆者の個人的な使用感と公的な情報に基づいて記載しています。Bite Awayは欧州でCE認証を取得した製品ですが、日本では医療機器としての認可はありません。使用にあたっては、必ずご自身で製品情報をご確認のうえ、自己責任でご利用ください。
本製品は、欧州では医療機器として認証されていますが、日本の皮膚科医の中には「温めることで炎症が悪化する可能性がある」として温熱療法に否定的な意見を述べている専門家もいます。そのため、使用する際はあくまで個人の体質や症状に合わせて、自己責任のもとで判断することが大切です。症状が強い場合や不安がある方は、皮膚科医の診察を受けることをおすすめします。
Contents
「Bite Away(バイトアウェイ)」を購入
蚊やブユ(ブヨ)などの虫刺されによるかゆみや腫れに悩む方に注目されているのが、ドイツ製の温熱刺激機器「Bite Away(バイトアウェイ)」です。
本製品は、欧州連合の医療機器規則(Medical Device Regulation, MDR)に基づくCE認証(CE marking)を取得した、クラスIIa医療機器として位置付けられており、欧州では安全性と有効性が第三者機関によって検証された製品です。(医療現場での治療ではありません。)
本記事では、類似製品との違いや効果の仕組み、実際の使用感について、オリジナル(本家)の正規品をもとに詳しくレビューしていきます。
Bite Away Insect Bite Healer (バイトアウェイ)
「Bite Away(バイトアウェイ)」とは?
「Bite Away(バイトアウェイ)」がどんな仕組みで虫刺されの症状を抑えるのか、インターネットの情報を元にまとめてみました。
Bite Awayは、皮膚に約50~51℃の熱を短時間(3秒または5秒)与えることで、不快感の軽減を目的とした電子機器です。
温熱による作用の原理:
・ヒスタミンの働きを抑える
虫に刺されると、体内ではヒスタミンという化学物質が放出され、かゆみや炎症反応の原因となります。
ヒスタミンの働きが一時的に弱まることで、不快感が軽減される可能性があるとされています。
・神経への熱刺激による「かゆみ信号」の中断
かゆみの信号は神経を通じて脳に送られますが、熱刺激によって痛みや熱の信号が優先的に伝達されることで、かゆみの信号が遮断される(ゲートコントロール理論)とされます。
これにより、神経的な刺激によって、一時的にかゆみの感覚が軽減される可能性が示唆されています。
・タンパク質の変性による毒素の無力化(ブヨ・アブなど)
一部の虫(特にブヨやアブ)は皮膚に酵素や毒素を注入します。これらの多くは熱に弱いタンパク質でできており、局所的に加熱することで一部の文献では、毒素の活性が熱により低下する可能性が指摘されています。
実際に効果はあるのか?(臨床的な検証)
Bite Awayは医療機器としてのCE認証(クラスIIa)を取得しており、一定の臨床データに基づいています。
主な研究結果
2011年の臨床研究(ドイツ)
→ 被験者を対象にBite Awayを使用したところ、一部の臨床研究では、かゆみの即時的な軽減や、24時間以内の腫れの緩和が見られたと報告されています。
→ 出典:Ständer S et al., “Heat Application for Insect Bites,” Current Medical Research and Opinion, 2011.
副作用に関して
火傷や皮膚への影響は基本的に軽微であると報告されていますが、個人差があるため注意が必要です。 ただし、糖尿病などで知覚に問題がある人や、5歳未満の子どもは使用を避けるよう注意書きがあります。
ネットに多くある類似品との違いは?
類似品の中には、温度制御が不安定で高温になりすぎたり、CE認証を取得していない製品もあります。Bite Awayは温度が約50〜51℃に精密制御されており、特許技術と安全設計により精度の担保された設計であるという点も含めた信頼性の違いがあるようです。
正直、わたしは特にインターネットで多く販売されている安価な中華製品は怖くて買えません。医療機器ではなく、自己責任で使用する温熱ガジェットですが、少なくとも欧州でCE認証を受けている本家の製品を使った方が安心感があってよいのではないかと考えています。
なぜ「Bite Away(バイトアウェイ)」を購入したのか
私がBite Awayを購入した一番の理由は、虫刺されしやすい体質だからです。特に夏場は外に出るだけで蚊やブヨに刺されやすく、毎年悩まされてきました。
また、私は肌が白く、刺された跡がすぐに赤く腫れて目立ってしまうタイプです。首筋や腕など、露出が多い部分に刺されると、数日間赤みが引かず、人目が気になってしまうこともしばしばありました。
さらに、何より苦手なのが強烈なかゆみ。かいてはいけないと分かっていても、寝ている間に無意識に掻いてしまい、傷になったり色素沈着が残ってしまうこともありました。
市販のかゆみ止めも使ってきましたが、「もっと根本的にかゆみを抑えられる方法はないか」と探していたときに、この温熱治療器「Bite Away」を知りました。
「Bite Away(バイトアウェイ)」が到着しました
Amazonで注文してすぐに「Bite Away(バイトアウェイ)」が到着しました。

海外製なので、外箱はすべて英語で書かれていますが、写真による説明があるので分かりやすいと思います。

外箱を開けると、「Bite Away (バイトアウェイ)」本体が現れました。

「Bite Away(バイトアウェイ)」を詳しくみていきます
同梱物をすべて取り出して並べてみました。
外箱の中には、「Bite Away (バイトアウェイ)」本体と取扱説明書のみが入っていました。

「Bite Away (バイトアウェイ)」本体を詳しく見ていきます。スティック状で小さくコンパクトで、日常的な持ち運びに便利です。


先端にボタンがふたつあるだけのシンプルな造りです。


背面の先端には、円形のメタルのプレートがあります。この部分を虫に刺された部分に当てます。


背面には、ポケットなどに引っ掛けられるフックがありました。本家ということでしっかりと「Made in Germany」の印がありました。

「Bite Away(バイトアウェイ)」を実際に使用してみました
実際に使用してみました。上部に蓋があり電池を入れます。

単三電池2本はあらかじめ入った状態で、すぐに使えました。

ボタンはふたつあります。
左のボタンを押すと3秒間、右のボタンを押すと5秒間、51度の熱が発せられます。

ボタンを押すと、緑色のランプが点灯するので分かりやすいです。

実際に、虫に刺された直後に5秒間当ててみました。
熱さを感じますが、まったく許容範囲だと思います。当てた部分が熱で一時的に赤くなりましたが、虫刺されによる長期的な赤みはかなり抑えられていると感じました。次の日に跡ができませんでした。
個人的には、いざ虫に刺されたというときのために、常にカバンの中に常備しておきます。
取扱説明書について
取扱説明書はすべて英語で書かれていました。

インターネットで鮮明なPDF画像を見つけたので、参考に添付しておきます。


(上記画像:Bite Away公式サイトより引用)
ドイツでの論文について
ドイツの研究チームによるランダム化比較試験では、Bite Awayのような電子温熱デバイスを虫刺され直後に使用することで、かゆみが即時的に軽減されるという統計的に有意な結果が得られました(Ständer et al., 2012)。
50℃前後の熱を数秒間与えることで、神経への刺激を通じてかゆみの伝達を抑制する効果があるとされます。
なお、軽度の熱感や赤みは見られたものの、深刻な副作用は報告されておらず、一定の安全性が確認されたと述べられています。
Ständer, S., Schmelz, M., Metze, D., & Luger, T. A. (2012).
Efficacy of heat treatment with a medical device for itch relief following insect bites: a randomized, controlled clinical trial.
Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, 26(10), 1265–1271.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3257884/
「Bite Away (バイトアウェイ)」の口コミと評判をチェック
Amazonの公式サイトには膨大な数の好意的なレビューが多くありました。レビューをいくつか抜粋してみます。
今夏大活躍でした。ちょっとクセになる痛みとともに本当に痒くなくなります。腫れもすぐ引くので本当にすごい。手で掻くより万倍気持ち良いです。
ただ気持ちいいからって繰り返し長時間かけていたら低温火傷してしまったようで、掻いたらベロッと皮膚が剥けてしまい1ヶ月ほどかゆいままでした…跡も残ってしまったし連続長時間使用には本当に気をつけて下さい。市販の痒み止めと併用するのが安心です。
お灸みたいに熱源が熱くなり痒みの患部に当ててチョイ我慢!アチッ!としますが我慢できない程ではありません。でも刺されたらすぐに使うと痒みが消え、引っかかないので跡も残りません。この時期絶対買いです!
中国から偽物が届いたなどのレビューが散見されて不安だったので、ドイツのAmazonにあるbite away公式ショップで買いました。ドイツから日本に到着まで2週間ほど掛かりましたが最新型が届き、とても効果が有り非常に満足しています。私が小さかった頃からこういう商品があって欲しかったです。まさかこんなに一瞬で痒みが消えるとは。
蚊に刺されると大きな水ぶくれになるので、私は非常にアレルギーがあります。私は噛まれて、数秒以内にその部分が赤くかゆくなり、腫れ上がりました。その装置を当てたところ、すぐに安心しました。かゆみが止まった。唯一注意すべきことは、許容できる灼熱感があることです。
間違いなく動作します。休日に持って行きます
他にもレビューがありますので、気になる方はぜひご覧ください。(→Amazon公式サイトで評価をみる)
まとめ 「Bite Away (バイトアウェイ)」を使ってみた感想

実際に使ってみて、私自身はBite Awayによってかゆみや腫れが軽減されたように感じています(※効果の有無は個人差があると思います)。
この製品には欧州での医療機器認証(CEマーク)や科学的研究データが存在しており、私自身はある程度の一定の研究結果に基づく製品であると理解していますが、その効果については個人差があります。一方で、熱刺激による効果そのものに疑問を持つ声もあるため、購入前にはしっかりと情報を調べ、自分で納得したうえで選ぶことが大切です。(わたしは色々なガジェットを試すのが好きなので、実際に使ってみましたが…)
特に虫刺されを起こしやすい体質の方、かゆみが長引いてしまう方には、選択肢の一つとして検討する価値はあると思います。コンパクトで軽く、夏の外出時にバッグに入れておくと、万が一の時にも安心できるアイテムです。
以上、「Bite Away(バイトアウェイ)(本家・CE認証品)」を実際に使ってみた体験レビューでした。購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
Bite Away Insect Bite Healer (バイトアウェイ)
